新しいいのち

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昨日、十勝で新しいいのちが誕生しました。

それは「まめちゃん」という胎名をつけていた、男の子の赤ちゃん。
産んだのは友人のアヤコさん。


…昨年の夏、ずいぶん嵐山を散歩したけれど、その理由のひとつがこのまめちゃん。

アヤコさんが待望の赤ちゃんを妊娠したことは初期の頃から聞いて、我ら夫婦は自分のことのように喜んで、心拍が確認できた、とか、その都度喜んでいたのです。


ところが、ちょっと風向きが変わってきたのは、そのまめちゃんに首の浮腫が見つかってから。

妊娠初期に首に浮腫が見つかる、というのは、胎児に障害がある可能性があり、妊娠途中で育たなかったり、死産になってしまう可能性がある..そしてその浮腫の程度と、そういった可能性の高さは比例関係があるそう。

検診のたびにどうか消えてなくなってますように、、と願っていたのに、そんな気持ちとは裏腹に検診のたびに大きくなってきて、いちばん大きな時は厚さが8ミリ。
8ミリの浮腫というのはかなり厚くて、8ミリの浮腫があったけど無事に生まれた、というケースをさんざん探したのに、ほとんど見つからない…。


初夏の頃、それを知って落ち込んで沈んでいる彼女をたびたび嵐山に誘って、子どもたちと散歩しながら、新緑の木々と風を感じながら、彼女の話をうんうん、って聞いていたのです。


胎児の遺伝子を調べる羊水検査を何度も強く勧められたこと。
それをうけるかどうか、そしてもし検査の結果、悪い結果がでたとしたら…。

でも彼女は結局は羊水検査は受けないことを決めたこと。
どんな子が生まれて、あるいは生まれなかったとしても、その結果がどうあっても、すべて受け入れていきたいこと。

彼女はこのほかに家族のなかでちょっと問題があったり、それらの話を聞きながら過ごしていたので、このまめちゃんのことはほんとうに心配していたのです。


産む、という決心がついてからも、検診のたびに結果が気になって気になって…

でも予定日が近づくにつれてどんどん大きくなっていくお腹を見ると、なんとなく元気な子が生まれるような予感がして。


なんにしろ、まめちゃんの妊娠の経過は人ごとに思えなくて、そして今回、無事に元気な男の子として生まれたまめちゃん。

早速アヤコさんと新生児まめちゃんに会いに病院に行ったけれど、アヤコさんも本当に元気そうで、幸せそうでした。本当によかった。

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まめちゃん。
あなたがまだ小さな胎児ちゃんだった頃、お母さんは本当にあなたのことを心配して、でもなによりもお腹のあなたを大事に思っていました。
お母さんは「この手でまめちゃんを抱くことができたら、どんなに幸せだろう」…そんなことをよく言っていて、でもあなたの生命力を誰よりも信じて、とうとうそれがちゃんと実現しましたよ。

みんながみんなあなたのことを心配して、みんながあなたの無事の誕生を祈り、、そして大雪の日、あなたはちゃんと生まれてきたね。ようこそ、この素晴らしき世界へ!


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以前から彼女と約束をしていたことがひとつ。
それは、もし元気な子が無事に生まれてきたら、そのことをこのブログに書くこと。

まめちゃんは妊娠初期、妊娠12週のときに後頚部浮腫(NT)が8mmありました。
でも、その後の経過は順調で、38週のある日、無事に生まれました。
本当に元気な男の子。

あんなに検索エンジンをまわしても見つからなかった事例、それは「NT8ミリあったけど無事に生まれた」ということ。それを今回このブログに書くことができて、本当によかった。

どうか、後頚部浮腫を指摘されて、悩んで苦しい思いをしてる人に届きますように。


なんかいろいろ書いてしまったけど、なにはともあれ、まめちゃん、そしてアヤコさんとパパさん。
本当におめでとう。
どうかまめちゃんの人生が素晴らしきものでありますように。