子育てひろばを作ろう

ハルトと夏樹を育ててみて、本当にあって良かった…と思う事の一つに「子育てママパパが集まる場所」の存在がある。
自分の場合、それは町の子育て支援センター、育児ネット主催の茶話会と児童館開放、そして子育てサロンあさがおの3つ。

どれもおおむね「場」として会場が設けてあるのがメインで、特別なにかやることがあるわけでもなく、なにか勉強会のようなことをすることもほとんどなく、子どもを遊ばせながらなんとなく他の参加者と話をする…というだけの場所だ。

第三者的には「いったいなんの役に立つのだろう」…という感じだと思うし、男性の友人に「そういうのってさみしいママたちが集まっているだけでしょう?」とか言われたこともあるのだけど、それは全然違う。

時々ブログにも書いているけれど、こういう場所で生の育児情報や、先輩ママたちからもらうちょっとしたアドバイスの存在はとても大きい。

たった1ヶ月でも大きい子どもがいれば、うちはこうだった…なんて話を聞いたり、逆に話をしたりするだけで気が楽になったりすることがいっぱい。

最初はそんなところに行くなんてとても無理、グループ化している女子(?)のなかになんて入れるわけがない…と思いきや、ずっと参加しているとなんとなく顔見知りも増えて、いまでは友人もけっこうできた。

よく会う子ども達の成長を見るのもすごく楽しいし、「いがさーん!」と慕ってくれる子どもたちに囲まれるのもとても楽しい。

いつの間にか、あんなに苦手だったママたちともすっかり仲良くなって、おしゃべり自体を楽しめるようにもなってきて、まさに息抜きの場。
最近では誰かの家にみんなで遊びに行ったり、平日にみんなで我が家に遊びに来てもらって、妻も一緒にランチしたり…なんてことも。
子ども達も年が近い子と一緒に遊べて楽しそうだし、いいことづくめだ。

子育ては大変さと楽しさの両方があるけど、でもやっぱり仲間がいるとより楽しい!
…育休を取り始めた頃は本当に孤独で密室育児で、誰とも話ができず、ママさんたちにも近寄れず悩んでいたりもして、それこそどうしようもなかったから、余計そんな気持ちが大きい。

前置きが長くなってしまったけど、そうやって子育て仲間ができたり、気持ちを共有できる人達と出会えたのも、すべてそんな「子育ての場」のおかげ。

自分の住む芽室町はこうした「子育ての場」が充実していて、それを指して「子育てしやすい町」と言われることがあるのだけど、ある意味ではその通りだ。

ところが問題も少し。
縦割り行政のせいなのか、これらの「子育ての場」の一週間の曜日設定にかたよりがあって、曜日と時間が重なっているものがある一方、どこにもなにもない曜日というものもある。

なにもない日、具体的には金曜日。金曜日は公園にでも行けばいいのかもしれないけど、これから冬になると公園の散歩も容易ではないし、なにかあったらいいのに…。

…そんな話をママ友たちとして、実際に行政の担当者に話をしたりもしていたのだけど、どうも反応はイマイチ。
じゃあ無いモノは自分たちで作っちゃう?という話になったのが8月。

これから育児を始める人たちのためにも、なによりも自分たちのためにも、金曜日に新しい「子育ての場」を作ろう。
子育てには仲間がいると楽しい…ということをみんなに伝えたいし、それを具体的な形にしたい。

それから改めてスタッフを募り集まったのは9人。ママ8人とパパは自分ひとり。
ポリシーや名前を決め、活動内容を決めて、印刷物を準備して…と準備をすすめてきて、先日ようやく第1回の集まりを開催することができた。

その子育て広場の名前は「和~なごみ」。

会った事のないママさんたちが子どもを連れて多数来てくれて、参加者は子どもも入れると40人ほど。当初のもくろみ通り、なんとなく和んでくれた様子で、主催者側としては満足感でいっぱいだ。
(その様子は某新聞でも報道されたけど、女性ばかりのなかにポツンと写っていた男性…アレが「いが」です)

初回開催直前になって大きなトラブルがあり、会場や運営内容に大幅な変更を余儀なくされて、その余波?で運営面では問題が山積みだけど、とりあえずスタートできた。

自分たちは「場」を提供するだけだけど、でも自分にとっての「場」がそうであったように、少しでもみんなの子育てに役立つ場所になったらいいな。

「子育て応援広場 和~なごみ」
今のところ、毎月第1・3金曜日の午前10時から開催しています。
場所は芽室中央公民館2階和室を中心とする予定だけど、次回11月21日は「あいあい21」のふれあいルームにて。申し込み不要、参加自由です。

Nago
第1回はこんな感じでした。