専業主夫

先日、地元新聞に1ページを使って「男の子育て」という記事が掲載されていた。
「男は仕事、女は家庭」という常識を覆して、専業主夫として生きる人たちがいること、そして実際に主夫をやっているふたりの男性が紹介されている。

そのうちのひとりの芽室に住む男性…というのは実は他でもない自分で、先週新聞記者さんが取材に来て、小一時間話をしていったものをまとめたもの。

載っている内容は育休をとった経緯や、その後の育児の様子などが載っており「選択肢が多い社会になれば」とまとめられている。

記事によると、全国で育休を取ってみたいと思う男性は3割、実際に取ったのは1.56%…なんて数字が挙げられているけど、まだまだ育児をやってみたい、あるいは実際に育休取得までいく男性というのは超少数派のようだ。

あなたが同僚でなくて良かったよ…なんて言ってきた人もいるし、平日昼間っからなにしてんのさ?なんて言うママさんもいたり、未だに自分の父親は息子の主夫状態が面白くないみたいだし、やっぱり風当たりはなにかと感じる。

友人のなかにはシュフなんて絶対嫌だ、という人も多いけど、それはそういう社会の目があるのも一因に違いない。

そもそも専業主婦なんてみんなやっているし、とても身近な存在なのに、これが専業主夫になったとたんレアな存在になって、新聞記事になったりするのはちょっとおかしな話だ。


育休取って最初の頃は、おっぱいあげられるわけではないし、寝かしつけもうまくいかないし、とてつもなく大きな孤独感、他のお母さんと話もできないし、やはり男性は女性とは違うんだから、男性の育児なんてやっぱり無理があるな…、と思っていた。

でも次第に育児や家事に慣れてきて、いろいろと要領がわかってくると、父は父なりの育児がある…ということもわかってきたし、子育て仲間も増え、やっぱり家族で過ごす時間は、子どもだけでなく家族全体にとって大事なんじゃないかなぁ、とも考えるようになってきた。

特に我が家は妻は在宅勤務なので、家族全員がいつも同じ家で過ごせるのはとても素敵だ。

男性も女性ももっともっと子育てに参加して、そのなかの選択肢のひとつとしてパパが育休をとったり主夫したり…なんてことももっと一般的になればいいのに…その選択権はそれぞれの家族が持つべきと思う。
一方、社会情勢的に育休どうこうなんて余裕ないよ…というのもわかるけど。

なにはともあれ、みんながもっと笑顔で過ごせる社会になったらいいなー、そんなことを思った新聞記事だ。