子育て仲間

子どもを育てるようになって、他の子どもはもちろんだけど、その子たちを育てている人たちにも目がいくようになった。

やっぱり子どもを育てるのって大変。
大変なんだろうなあ…と思っていたよりもずっとずっと大変なんだけど、でも考えていたよりも、ずっとずっと幸せな瞬間もいっぱいある。

もう毎日いろいろなことが起こって、悩んだり喜んだり、子どもがいない時代に比べると、本当に毎日驚きと感動に満ちている…そんな子育て中の毎日。

子育てって直感的というか本能的というか、うまく表現できないけど、なんだか人として生き物としての根本的な部分を使うモノであるような気がする。


なので、自然にそんな子育て経験を共有している他の親御さんたちにも不思議な親近感があり、一緒にがんばろうぜ、こんなに大きくなるまでよくがんばったね…と言いたくなってしまう。

公園で手をつないでいる親子。
子どもが「抱っこー」とぐずって、仕方ないなあ…という様子で抱っこしているお父さん。
カートに子どもが乗らなくて四苦八苦しているお母さん。
子どものために…といろいろな情報を集めているお母さん。
子どもの姿が見えなくなって、名前を呼んで探しているお父さん。


みんな同じように、妊娠して子どもが生まれた瞬間から、同じように子育てに苦労しつつ、幸せを感じつつ、いままで子育てしてきたんだろうなあ…なんて思ってしまう。

やっぱり小さな子どもがいると、いろいろな意味で足かせになってしまう場面はどうしてもあるし、子育てってこんなに大変!トホホ……と思う瞬間だってもちろんいっぱいあるんだけど、でもでも全体としては、こんなふうに子育てできること自体がこんなにも素敵で素晴らしい!ともやっぱり思わずにはいられない。

そんな気持ち、子育てをしているみんなとは共有できるんじゃないかと勝手に想像して、そして妙に仲間意識が芽生えてしまう日々だ。


…さてさて。
我が家に新しい子育て仲間を見つけた。

我が家は窓の外側にプランターが置ける花置き台のようなものが付いているのだけど、そのプランターの間から、なにやらヒヨヒヨという声が。

そっとカーテンをあけて見てみると…

なんと鳥の巣があって、しかも小さなヒナが5羽!

Tori

そういえば最近、ハクセキレイがこのあたりによく止まっていて、なにやらエサのようなものを運んで慌ただしくしていたなあ。

そっかー、あなたたちも子育て仲間かー。
図鑑によると、5~7月に一夫一妻でつがいをつくり、抱卵はオスメスの共同作業だけど、夜間はメスが担当。
雛は約12日で孵化(ふか)し、オスメスに養われて約14日で巣立つそうな。

最近早朝から鳥の声が聞こえるなあ…と思っていたけど、ここにも子育てを頑張っている人がいる…いや人じゃなくて鳥だけど。

かわいいヒナたち、カラスに襲われず元気に大きくなれよ~、とーちゃんかーちゃんもエサやりや日々の世話、お疲れさま。大事な巣をのぞいてごめんね。

何だか鳥にまで子育て仲間としての親近感を感じてしまう…そんな日々だ。