毎日怪獣

またまたハルトのダダこね度がヒートアップ。
(いつも同じ話ですいません…)

金曜日は保育所の親子遠足。
親子でバスに乗って1時間ほどの公園に遠足に行く…という内容だ。

天気が悪くて農作業的なスケジュールのせいなのか、パパの参加がとても多く、我が家も妻が仕事を休んで家族全員で参加。

そのためバスが満杯で、たまたまハルトと自分が並んで座ったものの、妻と夏樹は後ろの方になってしまった。
…これがこの日のスイッチのきっかけ。


出発して5分ほど経ち、かーちゃんがいない!と気づいたハルト。
「かーちゃんとこ行く!」と騒ぎはじめて、だんだんと不機嫌に。

最初はしくしくと泣いていたのが次第に号泣になってきて、奇声を上げて叫びはじめた。全身を使って大暴れして、バスのなかに響き渡る声で泣きじゃくり、もうこうなると誰もとめられない。

せっかくの楽しいバス遠足。
みんなでゲームとかやって楽しんでいる様子なのに、ハルトの凄まじい暴れっぷりの対応をするだけで精一杯で、ゲームにも参加できないし、そもそもみんながなにしているのかも聞こえないほどの声。

数十人の子どもが乗っているけど、こんなふうに泣いているのはもちろんハルトだけ。
前の座席をガンガン蹴り、手当たり次第にモノを投げる。

あまりの大声と泣き声で過呼吸っぽくなり、息が止まりそう。

そして今週からは新しい展開として、「もうバカ!」とか「とーちゃんあっちいって!」と言って蹴ってきたりしてくる。

小さいバスだから、バスのなか全部ハルトの泣き声叫び声が響き、もう大迷惑。
もうどうすることもできず、結局バスの道中はずーっと暴れ叫んでいて、到着した頃にはとーちゃんはぐったり…そんな遠足だった。


気持ちを受け止めて、抱っこして話をしてあげると良い…なんて言うけど、全身を使ってエビのように大暴れしているから抱っこも無理。
話かけても本人が凄まじい声を出していて、人の話なんてまったく聞いていないから、なにを語りかけるのもかんしゃく中は無理だ。


土曜日。
この日は朝から機嫌が最悪。
起きた瞬間からなのできっかけは不明だけど、朝からまた大暴れ。
やっぱりスゴイ声を上げて泣いて、叫んで、朝から修羅場。

妻がなんとかなだめようとしても無駄で、あまりにも手足をバタバタさせるので近づくこともできないほど。相変わらず夏樹をいじめて、投げて暴れて叫んで大変。

ふたりがかりで汗だくになってなんとかしようとしても、まったく無駄な抵抗で、疲れ果ててしまった。

特にハルトが叩いてきたり、蹴ってきたり、バカ!バカ!と言うのはかなり神経を消耗する。

いい加減にしなさい!痛いことはやめなさい!なんて言えば言うほど逆効果。
バカ!と言ってきても、文字通り受け取る必要は無いとわかってはいるけど、でもやり返してぶん殴りたくなる気持ちを抑えるだけで精一杯だ。

こんなふうに痛いことされて、バカバカ言われるのは正直耐え難く、暴れるハルトをなんとか車に押し込んで、保育所に着いて、今度は先生たち3人がかりでなんとか連れて行ってもらって、ようやく静かになった家で、妻と深いため息をついてしまった。


とはいえ、やっぱりハルトは満たされない気持ちがあって、特に最近は夏樹にも手がかかるものだから、その都度かーちゃんを取られるのが許せないのかも…と土曜日の午後は、ハルトとかーちゃんだけで動物園へ。

自分は夏樹を連れて、別の場所をウロウロして待っていた。
動物園にいる間は機嫌良くしていたみたいだけど、どうなることやら?


気を取り直して日曜日。
電車に乗りたい!というハルトのリクエストに応じて、湿原ノロッコ号というのに乗りに出かけた。

家族全員でボックスシートに座り、窓が全開になる客車は楽しくて、最初は楽しい雰囲気だったのだけど、途中でやはり機嫌がだんだん悪くなってきた。

なにがきっかけだったのかは分からないけど、終着駅に着いたあたりは号泣してまた大暴れして叫んで床に転がってもう大変。
きっかけは「ソフトクリームもう一個買ってほしい」だったかな?

あまりにもうるさいのでまわりにも迷惑だし、みんなの注目をあびてしまい、それでも本人はバカバカ!あっち行って!と叫んで、もういい加減にしてくれ…という気持ち。

駅でも手当たり次第にモノを投げ、砂利道に転がってほこりまみれで転げ回り、力の限り叫んで、もう手に負えない…。

あまりの凄まじさに、売店のおじさんがじゃがバターをくれたり、隣にいた人がキャラメルをくれたり、「あらあら元気ね、おばさんに笑われちゃう」なんて見知らぬ方が声をかけてくれたりしても全然ダメ。

本当に力の限りを尽くして暴れるモノだから、靴も脱げてしまい、顔は涙と鼻水でどろだらけ。

最初はソフトクリーム買って欲しい、だったはずが、もうなにを要求しているのか本人も全然わからなくなり、親側はとにかくこの状況をなんとかしなきゃ、という気持ち。

とはいえ、かーちゃんやとーちゃんの話はまったく聞かないし、抱っこもできないし、もうどうしたらいいんだか。
せっかくのレジャーのはずが、完全に修行の場になっている。


この「暴れハルト」の対応は本当に神経を使って、うんざりしてしまう。

その後車のなかでお昼寝したのでスーパーに買い物に行ったけど、スーパーでなにかを買って欲しくてハルトと同じように騒いでいる他の子の様子を見ただけで、ハルトの暴れっぷりを思い出して気持ち悪くなってしまった…。

ああ、やっぱり自分たちの側にも気持ちに余裕がないんだろうな。

…が、そうは言っても自分たちは親だから、投げ出すわけにもいかず、なんとか対応していかないといけない。


これはイヤイヤの一種なんだろうか?
なんにしろ、はやく落ち着いて欲しい…。

そんな連日の怪獣ハルトだ。