ちょっと違うふたりめ

先日、育児の集まりで初めて会ったママさん。
ウチと同じように3歳になりたての男の子と0歳児の兄弟がいて、上の子が下の子にちょっかいを出して困りますねえ…という話をしていた。

「でもね、なんか下の子って上の子と違うんですよね。物わかりがいいというか」
「そうそう!そうなんですよー、なんか賢い気がする…」

そうなのだ。
どういう訳か、ハルトに比べると夏樹はなんだか扱いやすくて、あきらめもいいし、おとなしい。


まず「ひとり遊び」が得意。
ハルトはひとりで過ごす、ということが赤ちゃんのころから苦手で、今も苦手。
文字通り張り付いて相手が必要なところがあって、いつも親が見てくれているかどうかを気にしていてる感じだし、赤ちゃんの頃は文字通り「起きてから寝るまでずーっと抱っこ」という印象。


ところが夏樹はそういうことはなく、ひとりでずんずん進んでいき、自分の興味のあるモノを自分で見つけて自分で探索している。
1分くらい目を離してもなんてことはなくて、ひとりで静かになにかに取り組んでいる。

ベビーカーを買ったけど、ハルトは嫌がって全然乗らず、結局ベビーカーなんて全然使わなかったね、買わなくても良かったね…というのがハルト。

ところが同じベビーカーも夏樹では大活躍。保育所の送り迎え、犬の散歩などで、いつもすわっている。
もちろんスーパーのカートも同じで、ハルトは乗らなかったのに夏樹はだいたいおとなしく乗っている。


家事、たとえば料理を作る場面。
ハルトの時は本当にずーっと相手をしていなければならず、料理をつくりながら育児をするのは至難の業。いかに昼寝にあわせて台所に立ち、効率的に済ますかがポイント。
それが夏樹の場合は、ひとりで床で遊ぶので、意外と料理ができる。ご飯を研ぐくらいは楽勝だ。

ハルトのときはトイレにも行けない感じだったけど、もちろん夏樹はそんなこと全然無い。

パソコンを使う作業のように、集中しないとできないことはさすがに夏樹でも無理だけど(5分10分連続で目を離すのは無理)、でもハルトの時のように「本当になーんにもできませーん」という感じではない。


癇癪を起こしたり、突拍子もないことをしたりするのも、いつもハルト。
いまでもハルトが在宅の時間はハルトにかかりっきり…というイメージだ。

そのほかにも、夏樹はおとなしいのでなにかの打ち合わせなんかに連れて行っても大丈夫、とか、チャイルドシートへの抵抗もそれほど無い、とか、寝起きの機嫌などなど違いはいっぱい。


同じ月齢でハルトは8キロ弱、夏樹は10キロ、と体格もずいぶん違うのだけど、それ以上に性格というか、動きが全然違うふたり。


自分たち自身が初体験の育児というのもあるけど、ハルトの時は一緒にいたらこの子にやられてしまう、と思うくらいの手のかかる子で、「子育てってホント大変。まさに修行」と日々感じていたけれど、もし第1子が夏樹だったらそうは思わなかったはず。

やはり育てやすい子、育てにくい子というのはいて、夏樹は明らかに育てやすい子。
男の子女の子の違いがよく話にでるけど、同じ男の子同士でもこんなに違うとは…。


でも表情が乏しくて…ということはなくて、なんでも楽しいし、遊んであげると喜び方も上手だ。

まったく自己主張が無いか、泣いて困る場面がないか、というとそういうわけではなく、「あまりにもおとなしくて主張が無くて心配」ということではないけど、ふたりのあまりの差に驚くばかりの毎日。

以前育児の労力を85:15と書いたことがあるけど、もしかすると92:8くらいかも…となんて思ったりもする。

この差は生まれつきなのか、それとも手のかけ方の違いなのか…。


でも夏樹はいい子で、ハルトはそうでもないから、夏樹はとってもカワイイけど、ハルトは可愛くないね…とはならないのが親の心。

まとわりついて「とーちゃん!とーちゃん!とーちゃん!!」とやってくるハルトも、その様子を見ながらおとなしく雑誌を味見している夏樹も、すくすく大きくなれよー。

Yoshi
よしよし。もう泣くなよ…。