ママ友は必要か

このところ、また子育ての集まりによく顔を出している。

初めてそんなものに行くようになってから約1年。
それは町がやっているものだったり、有志が自主的にやっているものだったりいろいろだけど、この1年間を通じて男性、つまりパパさんに会ったことは一度もない。

数十組の親子が遊びに来ていて、それが端からは端まで全員ママとその子ども。

ここは農業地域だし、なかには男性が育児をしているケースもあるんじゃないかとは思うんだけど、でも実際は一度だって見たことは無いのが現実だ。


そんななか、子どもを抱えて平日の日中に参加している自分。

最初は「なぜここに男性が?」「いったいなにしている人?」という視線は感じるのに、でも誰も直接それを聞いてこない独特の雰囲気が本当に嫌で、早く時間にならないかなあ、どうしたら早く帰れるかなあ…と時計ばかり見ていた感じがする。(半分は被害妄想です…)

はっきり言って若いママさんたちは苦手。
そしてやっぱり女性陣はどうも「グループ化」している傾向があって、会場全体が5つくらいのグループに分かれていて、自分はそのどれにも入れず、ひとりポツンとなっている…なんて場面はよくある。


それでもやっぱり出かけるのは、自分の子に他の子とふれあう機会を作ってあげなきゃ…という気持ちから。

ハルトは2歳の誕生日頃から、この手の集まりに行き始めたけれど、やはり最初はうまく他の子と関われずにいて、2歳7ヶ月頃保育所に行くようになってからも、あまり他人との関わりが上手ではない感じがしていた。

その理由のひとつは、もっと小さい頃から他の子とふれあう機会の少なさであり、そんな機会を小さい頃から作ってあげるべきだったんじゃないかなあ、と今でも思う。

でも家に呼んだり呼ばれたりする仲のママ友はいないし、公園に行っても誰もいないし、そうなると現実的にはこの手の集まりに行くしか方法はない。


とはいえ1年経った最近はみなさんと顔見知りになり、ようやく行くのが苦痛でなくなった集まりもある。

育児の相談に乗ってくれる頼りになる先輩ママさんもいるし、気軽になんでも話せるようになると、やっと「こんな場があって良かったなー」という気持ちになるし、苦痛どころか息抜きの場の感じもする。

やっぱり気軽に育児の話をできる相手、それはだいたい雑談なんだけど、そういうのって必要だと思うし、育児を家庭内で密室化しないためにも、もちろん子どもが他の子とふれあうためにも、こういう場は必要だ。


さて表題の「ママ友が必要かどうか」。

「ママ友」をどう定義するのかによるけど、一緒にランチをする、とか、そういうママ友は無理にいなくてもいいような気がする。気の合わない相手と無理に一緒にいる必要なんて全然ないし、疲れるだけ。

でも、子育てについて気軽に雑談して「うちもそう!」と言ってくれる相手、それはママじゃなくても男性でも親でも近所の人でも保育園の他の親御さんでも誰でもいいけど、そういう相手は育児に必要だ。
もっと単純に地域の子育て情報、それは子連れで行きやすいお店情報とか、子連れで行くと楽しい場所、髪の毛を切るのがうまい人情報とか、そんなのが役立つ…なんていうこともある。

それから自分の子と同じくらいの年齢の子どもを持つ親がいて、時々一緒に遊ばせたりする機会も、できればあったほうがいいんじゃないだろうか。
やっぱり他の子に興味が出てくる年頃(1歳くらいか?)には、他の子とも少しずつ交流させてあげたい。

結論としては、ママ友が特に必要とは思わないけど、でも身近な子育て仲間や、雑談する環境があったら、より子育ての肩の力が抜ける…というのが子どもを育ててみての実感だ。


先週はいままで一度も行ったことのない、いつもとは別の場所の別の集まりに行ってみた。おそるおそる会場に行ってみると、よく知っているママさんが会場係。

後からパラパラと10組くらいのママが子どもを連れてきたけど、よく見ると全員すでに知っている顔で「あっ、夏樹くんだー」って言われたりして、なんだかホッとしてしまった。


最近はこういう場で知り合った人と、先日紹介したイベント企画等、育児とは違う件でつながりができたり、なかなか貴重な場でもある。

子どもが小さいときのほうが、親は他の人たちと交流しやすいし、友達にもなれやすい気がする。

そんなわけで、夏樹を連れて育児の集まりに顔を出す日々だ。

Uc
字ばっかは読みにくいので、無関係のうちの近所の写真。
人が少なくて、どこにも誰もいないのも、子育て仲間が少ないと感じる理由かも..