問題行動

このところ、ハルトが保育所のなかで仲間たちに危害を加える…という問題行動がある。

となりに子どもが来ると、いきなり羽交い締めにしたり、相手の顔を爪でガリっと引っ掻くそうだ。

先日は同じクラスのAちゃんの顔を引っ掻いた…と先生に報告を受け、Aちゃんの顔を見たら思いのほか深い傷。

目の上から口にかけての、幅3ミリくらいの大きなとても痛々しいキズで、薬を塗っているところだったのだけど、その傷の大きさ深さに衝撃を受けた。

なんてこったい…。これがハルトの故意によるケガだなんて。

トイレで事件はおきたらしいのだけど、そのときはAちゃんもパニックになって大泣きし、ハルトも大泣きして大変だったらしい。

Aちゃん本人も親も「もういいよー」「よくあることですよー」、と言ってくれてはいるけれど、でも申し訳ない気持ちでいっぱいで、夫婦そろってとても悲しい気持ちになってしまった。


そしてそれ以外にも引っ掻き行動をしているハルト。

先生の話では…
・相手を見ていて、自分より明らかに大きい子、強い子にはやらない
・相手が「わーん」と泣くのが興味深いのでは?
・唐突なので目が離せない。保育士が常時1名張り付いて対応しています。
・その都度、抱っこして「痛い痛いダメだよ」などとよく言い聞かせている。

家庭で最近なにか変わりはありませんか…ということだったのだけど、特に変わった様子はないし、もちろん誰かが最近ハルトにそういう攻撃行動を取っている、ということもない。

夏樹の登場で…と言いたいところだけど、夏樹はもう結構前からいるし..。


…4月になってお友達が急に増えたり、環境がいろいろ変わって、彼のなかでもなにかモヤモヤしたものがあるのかもしれませんね…

うーん、それはあるかもなー。
新しく入った子もそうだけど、担任の先生が4月から新しい人に替わったのは大きいかもしれないなぁ。ハルトは前の先生大好きだったもんなー。

それからきっと先生達も4月からの新しい子の対応に追われる部分があって、ハルトはいままで「新人」でかまってもらえていたのに、先生や他の子の関心が新しい子に移動したのも気に食わないもかもしれないし..


…そういう時期がある子もいて、時間が経てば落ち着くものだから、きつく責めたり、投げ出したりしないで、長い目で見てあげてください。
まだ2歳、言葉より手がでてしまう…という部分もあります。
私たちもできるだけ抱っこして、話を聞かせてあげるようにしますから…

…わかりました。ありがとうございます。


そんな感じで様子見をしている今日この頃。

本当に家のなかの様子や、自分や妻がハルトに接する態度には特に変わりはないのだけど、それでもなるべくハルト優先で相手をしてあげるようにしたり、平日の保育所の後もどこかに出かけたりしている。

もちろんハルトにも「お友達に痛いことしないでね」と日々言っていて「わかったー」なんて答えてはいる。


その後Aちゃんの傷は良くなってきて、どうやら跡が残ることはなさそう。
でもAちゃんの顔を見るたびにあの深い傷を思いだし、それをやられた時の気持ちを考えると、本当に申し訳ない気持ちになってしまう。


お迎えにいくときに子どもたちを顔を見ていると、顔に小さい引っ掻き傷をつけている子が他にもいて、まさかそれはみんなハルトのしわざ…?

それなのにAちゃんを含めた子ども達はみんな優しくて、そんなハルトに対しても「ハルトくーん♪」と楽しく接してくれて、それだけが救いだ。


自分の子が他人にケガをさせるのは悲しいけれど、悲しんでいても仕方ない。
子も親も、トラブルを通して学ぶことはあるし、それが保育所のような集団育児で得られる重要なもののような気もする。

人間を育てているんだから、これぐらいのことで驚いているようじゃまだまだ、という感じだってする。


ハルトとよく接して話を聞いて、先生たちとは連絡をより密にしよう。
保育所の先生も頼もしくて我らとよく話をしてくれるし、うまく連携して対処できるはず。

なにしろ問題行動がはやく無くなりますように。