怪獣対策

3歳に近づいてほんの少しは落ち着いていたような気もするけれど、相変わらずハルトの怪獣ぶりはスゴイ。

苦手なことの筆頭は「おとなしくしていること」で、家の中にいても走り回ったり、イスの登って飛び降りたり、ベッドで親の身体にダイブしたり、やかましいことやかましいこと。

外食なんかは未だに困難で、料理が出てくるまで待つのも無理、静かに座って食べるのももちろん無理。
個室のある食べ物屋に行くか、料理が出てくるまで外で走っているか…などの対応がまだまだ必要だ。


先日の妹の結婚式では、静かにして欲しい場面が2つあった。

ひとつは結婚式。もうひとつは往復の飛行機だ。

結婚式では牧師(もどき?)がでてくる挙式は雰囲気が大事だと思うので、怪獣は出席を辞退して外のガーデンで待っていることにして、主として披露宴対策がその柱。

結婚する本人達には「大変だと思うけど、ぜひともハルトと夏樹にも来て欲しい」と言われたので、親には「連れてこない方がいいのでは?」なんて言われたりもしたけど、ここは新郎新婦の意見を尊重してぜひ参加させたい。

披露宴はおよそ2時間半くらいとして、いかにその間イスになるべく静かに座らせておくか…。

ハルトの場合、静かになるポイントは3つある。それは…
食べ物を食べているとき、なにかに夢中になっているとき、寝ているとき。

なので、まずは「食べ物攻め」、続いて「夢中になるモノ攻め」ということで計画を立てよう。

事前手配は、ホテルにハルトのぶんも料理を出してもらうこと(お子様ランチ)、それに怪獣対策必殺グッズの「シールブック」を用意。

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あらかじめ十分動かしておくのも大事なので、東京ミッドタウンの外を散歩中。


…そして始まった披露宴。

まず取り出したのはシールブック
これは千葉の友人に教えてもらったアイテムで、簡単に言うとシールがいっぱい用意されている本のようなもの。

乗り物とか食べ物とかいろいろシリーズがあるのだけど、小さいシールが100枚以上あって、貼るためのページもあり、シールをはがして別のページに貼っていく…という遊び方をするモノだ。

地元ではなかなか売っていないので、今回は楽天で何冊かゲット。
似たようなモノでマグネットのとか、アンパンマンなんかのキャラ系もあるけれど、ハルトの場合はシールが細かくて数が多い、このリーバンのが一番いいみたい。
(1冊500円と安く送料も無料でオススメです)

シールブックを使うときのポイントは、なんといっても、必要な場面までシールブックを見せないこと。

今回の場合だったら、ネットで買って家に届いてもハルトには見せず、披露宴が始まるまでカバンに隠しておき、必要な場面で初めて「ほら、これ楽しいよ~」と出すのが最も効果的だ。

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ハルトは目を輝かせて、真剣にシールに取り組んでいる。
これで1冊あたり20分は大丈夫。やれやれ。

続いて料理がでてきたら、シールはいったん置いて「食べ物攻め」だ。

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コレ。ホテルなのでなかなかおいしそう。

ポテトとか子供の好きなモノばかりなので、おなかがいっぱいになるまで…時間にすると30分くらいは静か。

おなかがいっぱいになったら飽きてくるので、今度は一度退席してロビーを散歩。
迷惑にならないところまで行ったら、思いっきり走り回らせるのがポイントだ。

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息が上がるくらい走ったら、また披露宴会場へ。

キャンドルサービスなどで盛り上がっている会場で席について、今度はまた別のシールブックを取り出す。

これでまた20分は大丈夫。

その後ロビーにでたり入ったり、トイレに連れて行ったりしているうちに眠くなってしまい、最後には抱かれながらお昼寝になり、最後の30分くらいはにぎやかな会場でぐっすり。


そんなわけで全体としては多大な迷惑をかけることもなく、大騒ぎすることもなく、親たちもちゃんと料理も食べられて、なんとか披露宴に出席することができた。

今回は夏樹もいて、彼は彼で騒いでやっぱりロビーに行ったりして大変だった場面もあったけれど、でも全体としてはちゃんと披露宴に出席できたし、おめでとうも伝えられたんじゃないかな。

ちなみにかーちゃんは着たまま授乳できるワンピース型のドレス(脇の部分がカットされていて、見えないように授乳できるすぐれもの)を買って着ていったので、みんなと同じところで何食わぬ顔で夏樹に授乳でき、これも多分に役に立った。


往復の飛行機、国内線は2歳は無料…無料はいいけど席無しで、家族4人があの狭い座席2つに座るのは限界を超えた狭さ、、という別の大変さはあったけれど、怪獣対策としては、同じ要領で食べ物(普段食べないようなお菓子いろいろ)とシールブックでクリア。

ふたりの子連れで結婚式、どうなることか心配していたけれど、こんな感じでクリア。

もう少しすればハルトも落ち着くだろうし、家族でおでかけもますますしやすくなるかなー。
そんな怪獣連れの旅でした。