そして事故

先週末土曜日、ハルトを広い場所で走らせる機会があったのだけど、そこで事故は起こった。

しゃがんでよそ見をしていた妻にハルトがどっかーん!
悪気は無いのだけど、まったく手加減を知らないハルト。
全力で走って、全力で「かーちゃん!」と飛びついていった…というわけ。

ハルトがぶつかっていったのは背中なのだけど、あまりのスピードと運動エネルギーのために妻の首が「グキッ」となってしまった。

そのときはそれほどひどそうでなかったのだけど、翌日から首が痛くなり、翌日午後には起きているのもツライほど。
あたためればなんとかなるんじゃないかと、無理して温泉に行ったら風呂あがりに倒れてしまい、さらに翌々日とはとうとう起きあがることもできなくなってしまった。


月曜日、痛い痛いと痛がる妻をなんとかクルマに乗せて病院へ。
レントゲンを撮ったり、いろいろと検査をした結果、いわゆるむち打ち症で、頚椎捻挫型というものらしい。
湿布と薬で良くなるけれど、授乳中だからどっちも使えず、そう簡単には治らないかも…という話になってしまった。
基本的には安静に寝て回復を待つしかないらしい。


そんなわけで妻は「ベッドの人」になってしまい、パソコンにも向かえず、仕事は2日間にわたってお休み。
食事も寝た状態で済まし、夏樹への授乳も寝た状態。
少しでも動かすととても痛むらしく、痛い痛いと言って横になっている妻。


ところが。
止めなさい、といくら言っても制止しても、まったく制御不能な怪獣がいる。
飛びかかって大喜びしたり、おっぱいを引き出そうと襲いかかったり、身体の上でジャンプしたり、頭を叩いたりと、やりたい放題。

当然張り付いて制止するんだけど、2歳児といっても力は強く、思い通りにならなくて、かんしゃくを起こしてすさまじい声で泣きわめき、暴れて大変。文字通り手が付けられない。

そもそもハルトが原因だぞー!と言いたい気持ちを抑えて、「かーちゃん痛い痛いだからね」と、なんとか冷静に対処。

しかしそれでもベッドでのジャンプや、おっぱいへの執着が止められないハルト。
我が家は鍵のかかる部屋がないので、妻かハルトのどちらかを閉じこめるのも難しい。

入院したほうがいいか?なんて話もあったけど、こんなことなら本当に入院したほうが良かったのでは?と思うくらいハルトの暴れぶりは手に負えなくて、夏樹の世話、妻の看病、怪獣の制御を同時にひとりでやらなければいけない事になってしまい、今週の我が家はちょっとした修羅場。

妻がプチ寝たきりになってしまった月曜と火曜は、ハルトが家にいると戦争状態になってしまうので日中はなるべく外に出し、食事のときだけ支度と妻に食べさせる為に帰ってきて、夕食後も往復100km近く離れたところまでハルトをプールつき温泉に連れて行って…なんてことをやっていた。

しかし家にいないと夏樹のオムツは替えられないし、洗濯もできないし、雑用も多いし、風呂にも入れられないし、不具合がいろいろ。
家にいるとハルトに張り付いて妻と夏樹を守らないと危ない。でも張り付くとなにもできないし、ハルトはますます不機嫌。

このまま妻が寝たきりだと相当ピンチで、せめてハルトの相手だけでも、実家かその他誰かの助けを借りないとどうにもならない…と思っていたのだけど、水曜日になって、ようやく痛みも少しはひいてきたらしく、起きあがって食事や簡単なパソコン作業はできるようになってきた妻。

この調子でいけば、なんとか今週中にはある程度普通の生活に戻れそうな気がする。
やれやれ。


ハルトの怪獣ぶりは洒落にならないレベルだと思っていたけど、まさか妻を病院送りにするほどだとは。
けがの程度はクルマの追突事故とまったく同じらしいけど、自動車で追突された衝撃並みの破壊力を持つ2歳児、恐るべし。

ハルトの運動不足による欲求不満も相当深刻らしい。

とはいえ、基本的には事故だと思うので、あまりハルトを責めても仕方がない。

早く良くなりますように。