夜のドライブ

2歳児ハルトは、朝7時半に起きて、だいたい夜10時に寝る…というパターンで生活している。

昼寝はしたりしなかったり、その日によってマチマチ。

第2子夏樹が生まれるまでは、ハルトの夜の寝かしつけはおっぱいで、毎日おっぱいを吸いつつ寝ていた。

妻が入院したらどうなるのか心配したけれど、結局は問題なし。

眠くなると自分でベッドに行き「ねんね、ねんね」なんて言いつつ「とーちゃん、手~」なんて言うので、
ポンポン叩いてやったりしつつ隣に一緒にいてやったり、あるいは強制的に家中を暗くして、自分ももう寝てしまう…という作戦で無事寝ていた。

なんだ、寝かしつけなんてそんなに難しくないなぁ…なんて思っていたのだけど、妻と夏樹が退院したら様子が変わってしまった。

やっぱり母ちゃんが家にいるとおっぱいが無いと寝ないし、おっぱいをくわえてみると、こんどは母乳が不愉快らしい。

そして赤ちゃんもおっぱいを吸っていると、ふたりで添い乳をするのは困難だし、かといって他の部屋で寝るのも寂しがってダメだし、
でも寝つけにはおっぱいが欲しいし…というわけで、ハルトの寝かしつけは、妻が退院したその日から急に困難になってしまった。

最初は寝かしつけしようとしていろいろやってみたけど、何時間経っても寝ず、機嫌が悪くなって大泣き。

赤ちゃんもうるさくて寝られずに泣いて、それを見てさらにハルトも泣いて…とちょっと手に負えない感じ。

妻もお疲れ気味。

で、仕方がないので最後の手段。

それは車に乗せて、夜のドライブに行くことだ。

1周15キロくらいのアップダウンのあるコースを走ると、ハルトは眠くなって寝てしまう。

ほとんどの場合はコレでうまくいき、夜道15キロを20分ほどかけて走って家に帰って来る頃にはもうぐっすり。

寝たままチャイルドシートから降ろして上手にベッドまで運べば、すべて解決だ。

夜10時すぎにエンジンをかけて家から出て行くのはちょっと不自然だし、環境にもやさしくない?から、
できれば車は使わないで寝てくれると助かるけれど、でもいつまでもグズグズ泣かれて不愉快でいられるのも困りものだから、
とりあえずは仕方ない。

昼間の運動が足りないのでは?とも思ったけど、考えてみれば日中はほぼずっと外で走り回っているわけだから、
これ以上運動するのは物理的に無理だ。

夏樹が生まれ、妻が家に戻ってきて2週間。

なかなかペースがつかめそうでつかめない、そんな我が家だ。