名残惜しい風景


長い長い冬にもようやく終わりが見えてきて、少しずつ暖かくなってきている。
畑では春の準備があちらこちらで始まっている。

黒い融雪剤が畑に撒かれると、見慣れた純白の風景ももうおしまい。
やがて太陽の光が雪を溶かし、その下に隠れていた小麦の緑や、茶色の土が顔をのぞかせる日ももうすぐ。

もう冬も終わりだ。

あーやっと終わるなぁ、という嬉しい気持ちだけれど、その一方で、これでこの真っ白な風景もまた半年見納めだなあ.. と名残惜しいような気もする。青い空と白い大地、それだけの冬の十勝の風景もとても好きだ。

なんにしろ、季節はまたひとつ確実に進んでいき、景色は間違いなく移り変わっていく。


雪の感触ももうすぐ終わり。