家族と過ごす時間

育児休業を取得し始めてから1年が経った。
5月頃少し会社員に戻ったりしたけれど、基本的にはこの1年間は、いわゆるシュフとして過ごした1年間と言える。

このところ、育児休暇に入った頃や専業主夫になってすぐの頃に比べて、今は幸せな時間だなー、と感じることが多くなった。

その理由はいくつかあるけど、少し前に書いたように妻の仕事が以前ほど忙しくないこと、ハルトがどんどんと人間になっていって、 人としてのコミュニケーションがとれるようになってきたこと、そして自分も含めた家族の笑顔が家の中いっぱいになっていること…だ。

自分は家族と一緒に過ごす時間が好きだ。
子どもが生まれるよりももっとずっと昔からその傾向はあって、今までの会社員生活では避けられる出張はすべて避け、 10年間のサラリーマン生活でも2泊以上の出張には一度も行ったことがない。
休日出勤もあんまりしなかったし、避けられる残業もすべて避けてきた、まあ不良会社員だったと言える。


自分は旅行も好きだし、写真を撮るのも好き。
でもそれはすべて、家族と一緒に…という前提があってのこと。
ひとりで行く旅行なんて考えたこともないし、結婚してから実際にひとりでは実家に行ったことすらない。

いろいろなところに行って楽しいと感じたり、そうでなくても日常生活が豊かなものだったりするのは、いつも妻や家族が一緒だから。 改めて、そういう相手と一緒になれたことは本当に良かったと思う。

きっと妻がいない人生はつまらない。
子どもを育てるのは楽しいけど、それだってきっと妻と一緒だから。
だからやっぱりこれからも家族で過ごす時間を一番大切にして生きていきたい。


妻と家族になろうと決めたとき。新しい家族を持とうと決めたとき。
家族に対して、夫であり父である自分ができること。そして一貫して大切にしていること。
家族と過ごす時間のなかでいちばん欲しいもの。

それは家族の笑顔だ。
いつも自分も含めた家族みんなが笑顔でいられること。

家族全員がいつも一緒にいる。
1歳児のチビを囲んで、いつも夫婦で笑っていられる。
窓からの風景を見ながら、移りゆく季節を感じながら、日々暮らしている。
夫婦、親子、家族。一緒に過ごす時間だけが大切なわけではないけれど、でもやっぱり一緒に過ごす時間も大切だと思う。


こんな時間をもたらしてくれた、ハルトと妻に心から感謝。

シュフとして過ごす時間、まさか自分の人生のなかにこんな時間が存在するとは思わなかったけれど、 それはとても大切で宝物のような時間。

今、間違いなく、家族の笑顔をいっぱいにしている。
今はこれで、いい。

ハルトと遊びながら、彼の嬉しそうな顔を見て、そんなことを思った。