ゆっくりパン

「250℃で15分、その後220℃で10分ね」、仕事中の妻が言う。

そう、今日は待望の天然酵母のパンを焼く日。
今日はドライフルーツ入りのパン。

ドライフルーツは8月にラム酒に3種類のレーズン、アプリコット、いちじく、ドライチェリー、などを漬けた自家製のもの。

そして酵母は青森産のリンゴ「ふじ」の皮から作ったものだ。
このリンゴ、東京に居たときに働いていた会社の元同僚が作ったリンゴで、先日別の同僚がりんご収穫の手伝いに行き、 その際に送ってくれたものだったりする。

リンゴの中身はおいしく食べて、皮と芯をビンにいれて発酵させること4日。
さらに小麦粉と水を毎日加えて発酵させて8日。

2週間かけてやっと出来た、天然酵母で作ったパンだ。

妻メモによれば、レシピは強力粉「ハルユタカ」250g・黒糖6g・塩3g・酵母125g・水152g・シナモン1g・ ドライフルーツ80gだそうだ。

発酵カゴで発酵させ、クープ(パンに入れる切れ目)を入れ、霧吹きで水を吹き、焼くこと25分。

香ばしいかおりがキッチンに広がったらできあがり。


色といい、香りといい、とてもおいしそう。

食べてみると、皮はパリっとしていて、たっぷりのドライフルーツの味とかおりがとても良くて、すごくおいしい。
天然酵母のパンって、噛めば噛むほど味わいがあって、小麦粉の味が生きていて、なんだか食べるのがもったいない。
冷蔵庫にあった共働学舎の「コバン」というチーズとの相性も最高。

作り手の気持ちの伝わるパン。
パンに限らず、食べ物って時間をかけて手間をかければかけるほど、気持ちがこもっておいしくなるのかも。

冷蔵庫にはまだ酵母が残っているのだけど、いったい次はどんなパンになるのか、とても楽しみだ。



おまけ。
妻ブランド「iga」印のラベルを作って貼ったドライフルーツの小瓶。
ラム酒がきいていて大人の味わいで、これもまたおいしい。