秋の森を歩く

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今日もまたハルトと連れだって散歩に出かけた。
行き先はすぐ近くのいつもの森。

森のなかはとても静かで、自分の腰に付けた熊よけの鈴の音だけがカランカランと響き渡っている。

いま、十勝は秋真っ盛り。森全体が黄金色に輝いている。

空に向かって伸びる木々と、黄金色の葉っぱから透けて見える空が好きで、ついつい上を見上げてしまう。

秋の空気はとても澄んでいて、かすかに冬のにおいも感じる…そんな森の中。

ハルトよ、父さんと母さんはこの空気の感じが好きで、ここに住むことを決めたんだ。
…そんなことを話しかけながら、小さな手をひいて秋の森を歩いた。