子ども時間

今日はどうしても外せない用事があって、朝から昼過ぎにかけて、ハルトを妻に預けて街に出た。
前々からわかっていたことなので、妻には仕事の都合を付けてもらい、なんとか作れた貴重な時間。

こんなことはめったになく、「ひとりの時間」なんて本当にひさしぶりだ。
子どもを誰かに預けたことはいままで一度もないし、もしかすると6月に退職して以来、初めてのことかもしれない。

ひとりで車に乗って、ひとりで運転。
遊びに行ったわけではないので、用事を済ませて、銀行とかに行って、おむつ買って、スーパーで今夜の買い物をしてとっとと帰ってきたのだけけれど、「ハルトがいない」という状態が珍しくて、なんだか新鮮な体験だった。

まず、子どもがいないので歩くのが速い。
買い物もあっという間に済ませられるし、トイレにも行き放題だし(?)、銀行に行くのもなんてことない。
立ち読みだってできちゃう。

いつもなら車に戻ると、まずオムツをチェックして必要なら替えて、飲み物あげて、なんか話しつつチャイルドシートに固定…なんて感じだけど、ひとりなら当然そんなこともないので、なにもかもが早い。
ずっと行きたくても行けなかった散髪にもようやく行けた。

そんなこんなで、妻からもらったわずか数時間の「育児の休暇」は終了。
短い時間とはいえ、いろいろとたまっていた用事が無事に済ませられた。

…それにしても、子どもがいるのといないのとでは、こんなにもスピードが違うとは。

子どもと一緒にいるのって「子ども時間」みたいなもの。
子ども時間は大人時間よりも遅くて、いろいろ予定通りにならなかったり、なにかと要領が悪かったりするけれど、きっとそれはそういうものなんだろうな。

それをもって育児は大変だ、なんて主張する気持ちはないけれど、でも子どもを持って、子どもと向き合ってこそわかることでもある。
そんなふうに感じた「子ども時間」だった。