チャイルドシートは前か後ろか

子どもを車に乗せる際に必要なチャイルドシート。
これ、後部座席に付けるべきか、それとも助手席か。

最初はセオリー通り、後部座席に付けていた。

ところが最近はハルトとふたりで車に乗ることが多く、様子を見たかったり、手をつないで欲しいとハルトが要求したりするものだから、試しに助手席に移動してみた。

すると、ハルトはとなりの運転席も見えるし、前もよく見えるし、とても快適そう。

「おろせー」と泣くことも少なくなった。
シートに乗せたり降ろしたりも運転席から可能だし、運転中いろいろ話しかけてあげられるし、飲み物をあげたりもしやすい。
というわけで、自分もハルトも意外にも快適だ。

すると気になるのが安全性。

説明書には「なるべく後部座席に」と書いてあるけど、実際どうなんだろう。

助手席エアバッグが付いているので、後ろ向きチャイルドシートは厳禁。でも前向きならば、できるだけシートを後ろにスライドしておけばいいみたい。

一般的な話として、助手席自体が後部座席より危ないのでは?という話はあるけど、それほど根拠があることではないみたいだし、おかあさんの顔が見える助手席に乗せてあげましょう…なんて書いてあるものもある。
一方で子どもは絶対後部座席に乗せるべきだ、というのもよく見るし、意見はわかれるみたい。

でも乗っている子ども本人が助手席のほうが快適なんだったら、車内みんなの精神衛生上、子どもは助手席でもいいような気がする。


それと個人的に気になるのが、事故があったとき、すみやかに子どもを助けられるか…という話。

北海道に来てすぐに、新得の山奥にある温泉に向かう砂利道で、崖に車を落としてしまう事故をやったことがある。
ゴロゴロと2回横転して40m落下し、木に引っかかって偶然助かった…という単独事故だったのだけど、ボコボコに変形し逆さになった車から、妻とふたり脱出するのがとても大変だった。

シートベルトががっちりきいて、運良く大きなケガはなかったのだけど、全窓は大破、四方八方から枝が車内に差し込んでいる上、車体が大きく変形してドアは開かないし、燃料に火でもついたらどうしよう…という恐怖。

全身にガラスの破片を浴び、手は泥と血まみれだわ、足はガクガクするわでほとんどパニック状態で大変だった。

結局、割れた後ろの座席の窓から脱出したのだけど、こんなときもしハルトが乗っていたとして、救出するのは非常に大変そうだ。

助手席なら手を伸ばしてヒョイだけど、後ろだったら?もし車が炎上していたら?

そんな事故普通はない…と思いたいところだけど、現に自分はやってしまったし、冬のツルツル路面のことなどを考えると、この程度の事故をやることは想定しておかないといけないような気がする。
冬に畑にコロリン!なんて比較的よく見かける風景だし…。

そんなわけで、もう少しのあいだ助手席に乗せてみよう。

Seet
↑でもちょっとイヤだなぁ…という顔のハルト1歳