少しずつ怪獣に

もうすぐ1歳3ヶ月になるハルトは、自由自在に歩けるようになってきて、手も大人と同じように使えるようになってきた。
ノブを回して扉を開ける、とか、引き出しをあけて中の袋を取り出し、さらに袋の中身を取り出す…なんてことが自由自在。

歩くのが楽しくて、知らないものを検査するのが楽しくてたまらないハルト。

それなのに日本語はまだ使えない。
だから○○○だからダメ、とか、そういう理屈はまったく通じないし、自由気ままに動いている。
大きな声で喜んだり、走り回ったり、転がったり、毎日本当に楽しそうだ。
欲しい物を指さししたり、「イヤイヤ」を覚えたりと、意志を伝えるのも上手になってきた。

そんなハルトだけど、困ったこともでてきた。

たとえばスーパー。
ハルトとふたりで買い物に行って、スーパーに備え付けてあるカートに乗せる。

最初はおとなしく座っているのだけれど、だんだんと飽きてきて?いろいろなものに触りたくなってしまう。

陳列してある商品に手を伸ばしても届かない。
それはこのカートがいけないんだ!!降りたい!!とばかりに、立ち上がって降りようとする。
そのまま脱出(落下)しそうになって抱き上げることもあるし、ベルトがしてあって降りられないと、今度は怒って「おろせー」とばかりに泣きわめいて大騒ぎ。

もう少しで終わるから…なんて言葉が通じるわけもなく、かといって無視するわけにもいかず、結局は「抱っこ」になってしまう。

こうなると両手を使うもの、たとえば自分で袋に入れる鮮魚や、自分でパックに詰める総菜とかは買えなくなってしまう。

最後にレジを通るときに、また座らせようとしても「イヤイヤ」をして断固として座らず、片手にハルト、もう片手に商品、さらにカートもあって、お財布を出してお金を払うのも難しい。

その「座るのがイヤだ!っぷり」を見かねてか、レジのおばさんが商品を全部レジ袋に入れてくれた。
それも別々のスーパーで2回連続で。
たしかにこんなに「座るのがイヤだ!」と主張されると、商品をサッカー台でレジ袋に入れるのも大変難しい。

とはいえ子連れ買い物キャリアも長いので、なんとか片手で「袋詰め」を済ませられないこともないし、一応自分は男なので大きい袋3つと10キロの米、なんていう買い物もできなくはないのだけれど、しかし大変なことは大変だ。
なぜか単に買い物するだけで大汗をかいてしまう。

まわりを見ると、どうもおとなしくカートに乗っている子どもばかりなような気がして、やっぱりうちのハルトは暴れん坊だなぁ…なんて思ったり、思わなかったり。


一時たりともじっとしていられない上に言葉の通じない1歳児。

これからさらに怪獣化して大変かも…なんて思うし、こうして文字にするとなんか大変そう。
でも不思議とそれほど頭にも来ないし、まあそんなもんでしょ、と考えていたりもする。

なんにしろ、こういうのも子育ての過程のひとつ。
ひとつひとつ味わって?いきたい。

Aruku
身体を動かすのが大好き!