育休取得と契約解除

昨年12月から今年5月下旬まで育児休業を取得し、仕事に復帰…というところで派遣先から一方的に契約解除を言い渡され、会社において仕事が無くなった。
そこで会社はすぐ取りかかれる仕事として「東京の仕事」を用意して単身赴任を命じ、それに応じられず退職した…というのがこれまでの流れ。


ずっと疑問だったのが、なぜ派遣先から復帰直前になって一方的に契約解除になったのか…ということだ。
理由は明らかにされておらず、納得のいく説明は無かった。

やはり育児休業を取得したから?
それとも今までの働きっぷりがダメだったから?

復帰する前提で話し合いをし、リモート端末や携帯電話の貸し出しを受けて持ち歩き、対応も行っていた。
定例打ち合わせにもたまに顔を出していた。
自分がいなくなることで予想される不具合はできるだけ回避しようと努力したし、それは評価してもらっていた、と少なくとも自分は感じてたのに。

当然派遣は継続になるという約束(口約束)だったし、自分も周りの人たちも、誰もがそう思っていた。
それなのになぜ?


ところが今月になって、一緒に仕事をしていた人たちから詳しい話を聞くことができ、ようやくその全貌が明らかになってきた。

それは派遣先の社内的な要因で、事業部門の解体が行われ、そもそも派遣先自体が無くなってしまった…という話。

まず責任者は退職。一緒に同じように派遣されていた人たちは全員契約解除。
あの思い出多き「開発部屋」も無くなり、そこにいた社員たちは全員他部門に異動。

それが行われるのがこの夏だった…という話。
この話は当然非公開で準備されてきたことだから、今まで誰も知らず、ふたをあけてみればそういう理由であのタイミングで唐突に「継続ナシ」と宣告された、というわけ。


そう、実は育休とも働きっぷりとも全然関係なかった。

仮に予定通り前の派遣先に復帰したとしても、先月末くらいで契約解除。
そうなると、やっぱり同じように「東京に単身赴任」と言われたに違いない。

もともと単身赴任や転勤の話はいつでもあり得る話だから、育児休業を取っても取らなくても、結局どちらにしても結果は同じだった。

そうかー。

やっぱり男で育児休業を取るなんて社会的に許されることではなく、それによって結果的に職を失い、後の人たちに「やっぱりダメなんだ…」と思われるのが一番くやしいことだし、それがこの育児休業を通して最も残念な点だと、ずっと感じていた。

でも、育休と契約解除に因果関係がないのであれば、それは単に派遣サラリーマンの宿命だと言うことができる。

育休を取っても取らなくても、結局は東京、か。
それじゃ結局はどっちにしてもこの夏には退職だったな…。

それがわかって、なぜかホッとした自分がいる。
だからどう、というわけではないのだけれど。