男が赤ちゃんと過ごす時間

…育児は楽しいか?

ここに「育児は楽しい」って書くのは今まで抵抗があった。

たしかに楽しいときは楽しいのだけれど、しかしやっぱり楽しくないときはあるし、「すごく楽しいです!」と書くと、それはウソになってしまう。

赤ん坊が不機嫌で、泣いて泣いて手に負えなくてイライラすることもあるし、「抱っこ」からまったく解放してくれず、途方に暮れるときだってある。やりたいことなんて何一つとしてできない…と思ったこともある。
やはり育児は女性の仕事なのでは?男はダメなのでは?と思ったことも一度や二度ではない。

言葉が通じない相手、少しの間見ているのと、四六時中ずーっと張り付いているのとは全然違う。


ところが、ここ最近は少し様子がかわってきた。
いろいろな呼びかけによく反応するし、目を合わせて人の顔の表情を読めるようになった。

まだ言葉はなにも言えないけれど、「うれしい」「楽しい」「悲しい」をはじめ、「そう」「ちがう」「もっと」なんかもなんとなく表現できるようになり、うまく表現できないけれど、「わけのわからない動物」から「人間までもう少し」になった。

ハルトのなかに、確かに人間らしい部分が見えてきて、ほんのわずかだけれど心の交流もできるようになってきた。
こっちの言うことをなんとなくわかったそぶりをすることがでてきて、父親である自分を頼ってくることも多くなってきた。


そんなわけで、数ヶ月前よりも、格段に「赤ちゃんとふたりだけの時間」の大変さやストレスは減った。

ストローで飲み物を飲めるようになり、離乳食も3回になって一緒に食卓を囲めるようになり、おっぱい依存度が下がったのも関係があるだろう。

もちろん、「立つ」とか「安定して座れる」とかの身体的な成長もあるけれど、やっぱり心の成長が著しくて、それが自分自身の気持ちの変化につながっているような気がする。

いよいよ「赤ちゃん」から「幼児」になろうとしているハルトを今日も朝から晩まで見ている。

抱っこして~!と両手を伸ばしてこっちにくるハルト。
豚肉じゃなくてバナナがいいな…という顔をするハルト。
後部座席のチャイルドシートで、不思議そうな顔をして外の車を見ているハルト。
わっ、とびっくりさせると、本当に驚いた顔をして笑い出すハルト。
寒いかい?と聞くと、寒いよー…という顔をするハルト。

やはりかわいいと思うし、元気に健やかに大きくなれよ、と心から願っている。

…やっぱり育児は楽しい。

Haru060426

2005年5月26日に生まれたハルトは、今日で生後11ヶ月。
1歳の誕生日、それは自分の育児休業が終わる日でもあるけれど、その日まであと1ヶ月。