フラっと札幌に泊まりに来て、赤ん坊を背負って家電量販店をぶらぶらしていたら、妻が槇原敬之のライブDVDを見つけた。
うわー槇原!なつかしい。まだいたんだ…。
そう私たち夫婦は槇原世代?だったりする。
札幌からの長い暗い峠道、そのDVDをかけた。
昔の曲と歌声が耳に届くと、突然当時のことが思い出される。
そうだ、当時は免許とりたてで、カセットテープに録音して、親父のトヨタのセダンを借りてふたりで毎日ドライブしたよなー。
…春に湘南平に向かう車内から見た、満開の桜。
夏の海沿いの道路の渋滞。
秋に河原でエンジンを止めると、外から虫の大合唱が聞こえてきたこと…。
国道134号線沿いの海のにおい。
当時はいまのように携帯電話もなく、待ち合わせですれ違ったこと。
学生でお金が無くて、コンビニのおにぎりをはんぶんこしたこと。
茅ヶ崎の妻の実家に夜中送っていった帰り道の、雨の夜の赤信号の色。
小さなポケベルがプルっとふるえて「おやすみ」とメッセージが届いたこと。
そうそう、ふたりで大ケンカして、ふたり揃って貝になって、静まりかえった車内に槇原の声だけが響いていたこともあった。
いろんなことがあったなー。
妻は先週33歳になった。
槇原の曲を良く聴いていた当時は、彼女はまだ20歳。自分は19歳。
やっぱり当時から一緒に過ごす時間が心地よいと感じるふたりで、いつか一緒に暮らせたら…なんて話をよくしていたような気がする。
いったい当時はどんな未来を思い描いていたのだろう。
運転席から見る夜の道路も、槇原の歌声もそんなに変わらないけれど、車は自分たちのものだし、ふたりで帰るべき家もある。なんと子どもだっていて、こうして幸せそうな寝顔で小さく息をしている。
当時の自分たちに、今の様子を聞かせてあげたら、きっとびっくりして喜ぶだろうなー。
それとも自分のことだから「当然でしょ」みたいな態度をとったりして。
当時夢見ていた日々は、たしかにいま、ここにある。
バックミラーで妻の顔をちらっと見た。
なにも言わないけれど、きっと彼女も同じことを考えているに違いない。
そんな札幌からの帰り道。
ゆかり
読んでいたら
こちらも湘南での暮らしを思いだしてしまいました。
あのときはあのときで楽しいこともいっぱいあったなぁと
今となっては思います。
でも夏の海沿いの渋滞と
夫の片道1時間半の通勤は今考えても
やっぱりタイヘン(^^;)。
ニャーママ
う〜ん、いい話しですねぇ(ジーン…)
ハルト君が大きくなったら、是非きかせてあげてください。
お父さんとお母さんが仲良しで信頼し合っているのは(仲が悪くて険悪なのもですけど)、絶対こどもに伝わります。おふたりのもと、ハルト君は安心してすくすく成長できると思います♪
いが
ゆかりさん、こんばんは。
ゆかりさんは関東に自宅アリという話でしたが、湘南に住んでいたことがあるんですね。
そう北海道暮らしもいいですが、湘南暮らしもいいですよねー。
たしかに人も車も多すぎですが、神奈川には神奈川の魅力があります。
片道1時間半の通勤はたしかにタイヘン…なのにそれが普通になってしまうとそれほど疑問に思わなくなるのが怖いところです(笑)
ニャーママさん、こんばんは。
ありがとうございます。
この手の話、自分も親からあまり聞いたことがないのですが、もう少しいろいろわかるようになったら話してあげてもいいかもしれませんね。
夫婦間の気持ちが子どもに伝わる…というのはよく聞きますが、どうしてなんでしょうね。
言葉がわからない赤ちゃんだから、よけい気持ちが伝わるのかな…?