車社会とお酒

北海道に移住してきてから、ずっと車で通勤している。
距離にすると片道30キロちょい。

別に車の運転が好きでたまらない、というわけではなく、他に通勤する手段がないため、消去法で自動車通勤になっている。

終電がないから遅くなってもいつでも帰れるし、通勤ラッシュもないし、日々移り変わる景色を見ながら通勤するのもいいものだけれど、問題もある。

そのなかのひとつが飲み会。

もともと会社と距離を置きたいタイプなので、あまり職場の人たちと飲んだりするほうではないのだけれど、しかし歓送迎会など年に4~5回くらいは飲み会の機会がある。

で、車通勤の自分はどうするかというと、当然最初から最後までウーロン茶だ。

家が近い人たちは運転代行やタクシーで帰ったりしているけれど、特別遠くから通勤している自分には金銭的負担が大きい。かといってホテルに泊まるのも現実的でないし、妻に迎えに来てもらうのもちょっと。

そんなわけで、北海道に来て以来、飲み会の席でお酒を口にすることはまったくなくなった。地元の結婚式の席でも同じだ。

普段、家でも飲まないものだから、アルコールを口にする機会はゼロ。
すると、いつのまにかお酒にとても弱くなり、少量でも気持ち悪くなったり、苦手意識が強まる一方。

まあ別にだからといって特に大きな問題ではないのだけれど、まさか車社会だからってお酒に弱くなるとは…。


ところがこの話には続きがあったりする。
今年の年末年始に長期帰省をした際、ひさびさに実家や妻の実家で父や義父をはじめ、毎日いろいろな人と会って、たくさんのアルコールを口にするうちに、なんだかビールがとてもおいしく感じられるようになってしまった。

それ以降、友人を呼んで家で鍋をしたりするときや、旅行に行くときなどのお供にアルコールが楽しく飲めるようになった…という話。

とはいえ普段はやっぱり家では飲まないけれど、妻の授乳が一段落したら妻と一緒に家でお酒を飲むのもいいかなー、なんてちょっと思っていたりして。