母の声

我が家は「家中どこにいても声の届く家」だ。

それは設計通りでいいのだけれど、このところそのせいでハルトが泣くことがある。

平日の日中、妻は1階の仕事部屋で仕事をしている。
自分はその部屋の真上にあたる2階のリビングで、ハルトの相手をしている。

しっかり遊んで楽しく機嫌良くしていると、なんの問題もなく2時間でも3時間でも過ごせるし、そのまま寝かしつけたりもできるのだけれど、なにかの拍子に妻の声がハルトに聞こえてしまうといけない。

たとえば仕事場にかかってくる電話。
「ハイ、○○○です。いつもお世話になっております」
なんて声が聞こえてしまうともうダメ。

「ん?なんか母ちゃんの声が聞こえたぞ…。母ちゃんいるの?母ちゃ~ん」(とは言わないけど)なんて感じで泣き出してしまう。

そうなると容易には止められなくなってしまい、自分はおろおろ。
たいていの場合、あまりの泣きっぷりに妻が仕事の手を止めて「はーい」と2階に登場することになる。

2階にあがってきた妻に抱かれるとピタっと泣きやんで嬉しそう。

やっぱり父さんと楽しくしていても、ときには母さんが恋しくて、母さんには精神的なやすらぎを求めているんだなーと妙に納得。

育児父親としては少し寂しい気持ちにもなるけれど、それもまあ仕方のないところかな。

そんなわけで最近は妻と自分との意思疎通にメッセンジャーを使用中。
リビングにノートPCを持ち込み、「今日のごはん、○○○でいい?」なんてわざわざチャットしているのはそういう訳だ。

↓そんなこと言われてもねー。と0歳児ハルト。
Haru060331