寝られない夜

ハルトを早く風呂に入れ、台所の片づけも早く済ませ、妻の仕事もなんとか早めに終了し、早めに布団に入る。ハルトは早く寝付き、静かな夜が訪れる。
なのに早く寝られない日、というのが時々ある。

布団に入ってからいろいろと話をするのが私たち夫婦の常なのだけれど、どうもにも話が盛り上がってしまい、気が付くと1時間2時間と時間が経過してしまう。

といっても別に愛を語っている…なんてわけではもちろんなく、ハルトの教育方針なんて小難しい話でも決してなく、非常にくだらない話。

あまりにもバカバカしいのでこんなところに書くのもためらわれるけれど、昨日は「ムーの神」の生い立ちについて。

「どうして台所とか部屋って、片づけても片づけても片づけてもすぐ散らかるのかなあ?」
「それはムーの神の仕業だよ」
「はっ?」

なんてところから話がスタート。
なんで脱いだ靴下を丸めておくのか?それはムーの神が宿っているから!
パソコン脇にコーヒー飲んだコップを重ねておくのはなぜ?それもムーだ!
なんで古新聞はすぐたまりまくるのか?ムー!

冷静に文章にするとなにがおもしろいのかさっぱりわからないけれど、思いつきでたったいま誕生した「ムーの神」が我が家にもたらす数々の災難について話がヒートアップ。

ムーの神との生活は遺伝するか?ムーの神はどこから来たのか?…などおおいに盛り上がってしまい、最後にはふたりで大笑い。

深夜0時すぎに赤ん坊も寝ているベッドで腹抱えて笑い転げる夫婦なんて、怪しい光景だ…。


…育休がはじまって約100日が過ぎた。
赤ちゃんとべったり過ごす日々だけれど、同時に家で仕事をしている妻ともべったり過ごす日々でもある。
毎日、すべての食事を一緒にして、家族全員で風呂はいって、一緒に寝ている。

主人在宅ストレス症候群なんて言葉もあるし(これは定年の話だけど)、夫婦関係にどんな変化が!?…というのも、育休を通じて知りたかったことのひとつ。

いくら夫婦といっても四六時中一緒だと息が詰まったりしないのか?とちょっと心配でもあった。

でも、私たちの場合はまったく問題ない。
まったく問題ないどころか「夫の仕事」という時間的制約が無いことで、前よりももっと楽しい充実した夫婦の時間を過ごしている。

それは、赤ちゃんがくれた、たくさんの幸せのひとつ。