スノーシューでお散歩

冬に雪の上を歩くアイテムにスノーシューというものがある。
これ「かんじき」の仲間で、長靴とかに付けて歩くと雪深い場所でもどこでも歩ける…という代物。

世間では「アウトドアな遊び道具」ということになっていて、歩くコースとかが設定されていたりするみたいだけれど、我が家では長靴の仲間、くらいの認識になっていて、写真を撮りに行くときとか、犬の散歩なんかで時々登場する。

基本的には車のなかに入れっぱなしになっていて、ちょっと「スノーシューがないと沈んじゃうかな?」というときに出す…という感じ。

以前から持っていたということもあり、スノーシュー自体を遊びの道具として楽しもうという発想はあまりなかったのだけれど、実際夏の間に入れない林にザクザク入っていったり、誰も歩いた形跡のない河原をひとり歩いたりするのは楽しい。

妻とそんな話をしていたら、これで赤ちゃん連れで雪上散歩できないか…?という話になった。

たしかに誰もいない雪の上を家族で歩いていって、コーヒーでも飲んで、授乳でもしたら(?)ちょっと楽しいかも。

スキーやクロスカントリスキーに比べると転倒する危険性も低いし、下は新雪だし、車から200mくらい歩いてみるくらいなら大丈夫かも…?

というわけで、妻の分のスノーシューを用意し、とても暖かい日を選んで、ちょっと林のなかに入ってみた。

天気は快晴。赤ちゃんは厚着をしておんぶひも。
準備は完璧。犬も連れて、いざ!

サングラスをかけていても雪の白さがまぶしすぎるのが難点だけれど、林のなかをザクザクと進むと、ひんやりした空気と葉っぱの落ちた木々がとてもいい感じ。
赤ん坊もゆらゆら揺られて、キョロキョロと楽しそう。

広いところに出た。

誰もいない、誰も通っていない雪の上は気持ちがいい…と思っていたら、赤ん坊が急に泣き出した。

おっ、どうしたの?
気温はそれほど寒くないし服装的には暑いくらい。
お腹もすいていないし、おむつも大丈夫。

もしかして太陽がまぶしすぎる??…と手で陰を作ると泣きやむ。
手を離すと泣き出す…うーん、やっぱりまぶしすぎるのね。

とわかったところでどうしようもない。

たしかに太陽はまぶしすぎるし、あえなくスタート地点から50mで引き返すことになった。
「スノーシューでお散歩、コーヒー飲んでホッ計画」はあえなく失敗に終わってしまった。

赤ちゃん用のサングラスなんて無いから、もう少し時間帯を考えるといいのかな?