然別湖(しかりべつこ)が好きだ。
この湖は、湖畔に2件の温泉ホテルがあるほかは建物や人工物がほとんどない。いつも静寂な森に包まれていて、なにもないのだけれど、そのなにもない雰囲気がとても好き。
…という書き出しは去年冬の然別湖の行ったときの記事。
(昨年の記事では冬の然別湖で結婚式を挙げた方がコメントを入れてくれて盛り上がりました(笑))
というわけで、今年もまた恒例の冬の然別湖に行ってきた。
昨年はホテル福原に宿泊したので、結婚記念日旅行となる今年はホテル風水にしよう。
今年もまた凍った湖上に然別湖コタンができていて、立派なアイスバーや氷上露天風呂などがある。
チェックインが15時からなので、午前中は妻は仕事を、自分も片づけや雑用をこなして、途中ご飯を食べつつ向かう。
それでも15時に着いてしまうのは、車で1時間しか離れていないから。
↑然別湖への道
部屋は和室なので赤ちゃんはハイハイ歩き回って楽しそう。
大人は湖を一望する露天風呂がお楽しみ。
もちろん源泉かけ流し、硫黄と鉄のにおいと白濁した温泉がとても効きそう。
湖を渡ってくる冬の風が非常に気持ちがよい。
夜になって食事を済ませ、然別湖コタンへ。
誰もいない氷上露天風呂は、凍った湖の上に置いたプラ浴槽に温泉をザブザブ流し込んでいるもので、氷でできた建物が脱衣室だ。
さぞかし寒そう…と思いきや、入ってしまえばそうでもない。
星は見えないけれど、ひとりで湯船に身を沈めていると、大きな湖を独り占めした気分。
あまり知られていないけれど、宿泊者はホテルのフロントでもう片方のホテルの入浴券がもらえるので、徒歩数分のホテル福原の温泉も入ろう。
この2軒は隣だけれど、泉質がけっこう違う。
部屋に戻ったら、ビールでも飲んで、赤ちゃんを寝かしつけよう。
朝5時少し前。
唐突に目が覚めたので、またしてもホテルの露天風呂に行ってみた。
まだ外は真っ暗。
月明かりに照らされた冷たい湖はシーンとしていて、温泉が流れる音だけが聞こえてくる。
風呂にも湖の上にも、もちろん誰もいない。
暗い山の上に半月がぽっかり浮かんでいて、星がキラキラと瞬いている。
温泉はとてもぬるい。
立ち上る湯気のなかから星と空をぼんやり眺めていたら、だんだんと空が明るくなってきて、山の輪郭が見え始めた。
…あぁ極楽極楽。
気持ちいいなぁ。思わず鼻歌なんか歌ってしまう。
部屋に戻ると、妻と赤ちゃんが起きていたので、一緒に朝を見よう…と誘ってカーテンを開けた。
今回宿泊した部屋は、湖に面した3階の部屋。
床まで一面窓で、山々を背にした然別湖の雄大な風景が朝焼けに染まっていく様子が寝ながらでも見ることができる。
だんだんと色を変えていく東の空。小さな雲がゆっくりと流れていく。
なんだか早起きして得したなぁ。
…なんて言っているうちにいつの間にか寝てしまい、太陽が顔を照らすまぶしさで目を覚ますと、もう8時前。
朝ご飯を食べて、またゆっくり過ごし、然別湖を軽く散歩して帰宅。
↑湖上のアイスホテルのダブルベッド。熱い?いや寒そう…
然別湖は我が家からでも帯広からでも片道1時間程度と近く、その割に雄大な自然に囲まれていて、その上温泉も素晴らしい。
帯広十勝圏の人は温泉というと、すぐ十勝川温泉!という発想をするけれど、冬の然別湖もとてもいい。
今回はこんなに楽しんでのんびりして、1泊2食ひとり5,500円だったけれど、大満足。
…そんなわけで、冬の然別湖、今年もとてもおすすめです。
gataboo
いいですね~ 然別湖!
私も十勝といえば十勝川温泉のイメージしかなかったです!
でも、十勝地方から1時間位で行けるのでしたら私も是非
いってみたいですね。
しかも5500円。北海道って素敵です!!
あっきー
初めまして!あっきーと申します。(^0^)ノ
素敵なブログですね。(ウロウロしてたどり着いた…)
北海道の雄大な景色がいっぱいで、ため息が出ました。
雪は生活に密着すると大変だけど(私も実家は雪国)、こうしてみるとほんとうに綺麗な冬景色。
また来ますね。とりあえず、ご挨拶まで。
いが
gatabooさん、こんにちは~。
然別湖いいですよ。同じ十勝ですから忘れないでくださいね。
2軒のホテルですが、結論としては今回行った風水のほうがいいかなー?
いつかカヌーとかも乗ってみたいですね。
あっきーさん、こんばんは。
初めまして。コメントありがとうございました。
あまり知られていませんが、十勝の冬はアートです(笑)
最近育児休業中なので子ネタばかりで恐縮ですが、またお待ちしております。