カラマツの床

私たちの住まい「四つ葉屋根の家」は、リビングはもちろん、寝室、ロフト、トイレから台所、廊下に至るまで、すべて地元産カラマツの無垢の板を床にしている。

厚さ3センチの板を全面に張った床は、無塗装仕上げの自然な雰囲気がけっこう気に入っている。

カラマツの木は枝が多く、そのぶん節が多い。
だから床になってもやっぱり節が多い。

そしてカラマツは成長が早いので、そのぶん木がやわらかい。
だから赤ちゃんにも安心だし、転んでもそれほど痛くない、やさしい床だ。
赤ちゃんは床をなめたりすることもあるけれど、掃除さえちゃんとしておければ、床をなめても大丈夫。

じゅうたんのようなものを買おうかな?と思ったこともあったけれど、やっぱり木のこの雰囲気や風合いが好きなのでじゅうたんを敷くのはヤメにした。
同じ理由でワックスも塗らないし、もちろん色も塗らない。

犬がツメを立てたり、お皿を落としたりしてキズにもなるけれど、でもそれも自然な風合いとして受け入れることにしよう。
築2年半を経て、色が多少赤っぽくなってきて、それはそれでいい感じ。

無垢の木は少し縮んで隙間があくこともあるし、キズも付く。
それを克服するために合板でできたピカピカのフローリングが開発され、盛んに使われているというのに、やっぱり昔ながらのこんな木の床に惹かれてしまうのは何故だろう。

ここ十勝で太陽を浴びて、大きくなった木で家を建て、その素材に囲まれて家族は大きくなっていく。
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