竹富島

と、いうわけで横浜のあと石垣島に来ています。今日で3日め。

十勝からだと羽田で乗り換え、那覇で乗り換えて、都合3回飛行機に乗ってようやく到着。
ここ石垣島は沖縄本島からさらに400キロ南、もうほとんど台湾の近く。
十勝の自宅からだと3000キロくらいあるだろうか。
いやー、とても遠かった・・。

食堂で食べたゴーヤチャンプルのおいしさとか、飛行機から見た石垣の海の美しさ、全室スイートのリゾートホテルの快適さとか、泡盛飲んでミミガー食って寝たとか、地元人に聞いて食べに行った石垣牛&牛汁がメチャメチャおいしいとか、八重山そばもウマイとか、実は沖縄初めてなんです、とか書きたいことはいろいろあるけれど、今回の旅の一番の目的地である島についてご紹介。

石垣島からさらに船で揺られ、やってきたのは竹富島という場所。
古い伝統的な家並みが特徴の島で、司馬遼太郎「街道をゆく」で興味を持ち、写真やガイドなどを見ていつか行きたい…ってずっと思っていたところ。

今年は古い町並みを歩くのがマイブームで、春に行った岐阜の郡上八幡、5月の飛騨高山に続くシリーズだ。(なんのシリーズ?)

竹富島は周囲9キロ、人口350人の、サンゴが隆起してできた小さな島。
ここは昔からの伝統的な町並みが大切に保存されていて、赤瓦の屋根とサンゴの石で作った石垣、それに白い道が印象的。
庭先に植えられたブーゲンビリアがきれいだ。
この日は一年で一番寒い日というくらい寒い日で、北海道から着てきた厚地のセーターでちょうどいいくらい。

島を案内してくれたのは白髪のおじぃ。(おじいさん)
町並みを案内してくれながらいろいろな話を聞かせてくれたけれど、ここでの農耕や暮らしは自然に逆らわず、自然とともに生きていて、それが祭りや伝統行事のなかにいまでも着実に息づいている…という印象を受けた。
どちらかというと自然を制覇しようとしている北海道のやり方とは全然違っていて、なんだかいいなーと思う。
妻は北海道でもアイヌの人たちはそうだったよね、と指摘していたけれど、たしかにそうかもしれない。

竹富島の町並み
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屋根とシーサー
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続いて訳あってお寺の住職さんの実家におじゃましてお茶をごちそうになることになり、竹富島の歴史や人々の暮らしについての話をいろいろと聞く。
自宅のある集落も人口規模としては似たようなものということもあり、北海道と竹富島の違いや、赤ちゃんを地域全体で育てる話など、とても興味深い内容だ。
築80年で文化財に指定されている…という建物だけれど、現役で家として使っているもの。
家には、玄関がなく、南側が開け放たれていて縁側があるつくりだ。

この竹富島は偶然こんな町並みが保存されているわけではなくて、住民が一致団結して「竹富島を大切にする心」を原動力として行われたいろいろなことの結果だ。
それは道路は毎日掃き清めるとか、庭には必ず植物を植えて手入れは必ずやりなさい、とかきちんとした決まり事があってのもの。


あまりにも家の居心地がいいので、ついでに授乳させてもらったりしてのんびり過ごす。
台風や風、暑さとともに生きるオープンな家。
こういうのもなんかいいなぁ。


縁側から庭を見ながらの授乳
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その後は水牛が引いてくれる水牛車に乗って古い町並みを散策。
家々の屋根には魔よけのシーサーがかわいい。
三線の音色がとても心地よい。


水牛を見てご機嫌のハルト
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それにしても沖縄の人は本当に人なつっこくて、話好き、世話好きの温かい人ばかり。

よってたかっていろいろなアドバイスをしてくれたり、いろいろ興味深い話を聞かせてくれたり。
北海道からは本当に遠かったけれど、遠くまで来たかいがありました。
竹富島、また来たいなあ。


これは竹富島じゃないけどゴーヤチャンプルー
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