雪の土曜日

朝から降り続いた雪は夜になっても降り止まず、しんしんと降り続いていた。
土曜日の夜、職場から忘年会に呼ばれ、22時頃に帰宅しようと車を家に向かって走らせる。

激しく降る雪と風で、目の前は真っ白。
いわゆる猛吹雪というやつ。

視界は10mくらい。前方から雪がガンガンとフロントガラスに当たる。
前を行く車(いるのかわからないけれど)に追突しないように、対向車に衝突しないように、目印となる除雪マークを目安にセンターラインの位置を予想しながら、ハンドルをしっかり握って進む。

家まであと200mというあたりまでやっとの思いでたどり着くと、自宅周辺の細かい道路は除雪が入っておらず、車のバンパーよりも高く雪が積もっている。
深さは35センチくらいか?あらら。

以前、この状態で突っ込んでいったら、途中で亀状態になって立ち往生してしてまい、朝まで車を動かせなくなることがあった。あの時は大変だったなぁ。

道の入り口で一旦停止した。
さあどうしよう?
ここに車を置いて、雪の中家まで歩くか。

いや、でもこの吹雪じゃ危険だから、車の中で仮眠するのがいいか?
それとも突っ込んでみる?

しかし外はマイナス10度以下っぽく、しかも暴風雪状態で恐ろしく寒い。
仮眠といってもエンジンかけたままじゃすぐに埋もれて一酸化炭素中毒になりそうだし、かといってエンジン止めたら寒すぎる。そんな日に限って毛布も無い。

また歩くといっても、この猛吹雪のなかたいした装備はないし、たった200mといっても、かえって危険な感じもしないでもない。

結局、今日は4WDだから大丈夫!と信じて突っ込む。
ボフッと突っ込む瞬間、なぜか息を止め、目をつぶってしまうのはなぜだろう。
アクセルをブンブンふかし、ラッセルしながらずんずん進む。

今日の雪はサラサラのパウダースノー。
バンパーで雪がザーっと舞い上がるので、前方視界が効かず、進んでいるんだかなんなんだかよくわからない。

いやはや、大変なときに外出してしまった。

ブンブン言いながらなんとか200mをすすみ、無事に家に到着。ふうー。
2階から道路を見ると、自分の車が通ったあとに車のおなかの高さの道ができている。

これ、前のFF車だったら確実に立ち往生だったな。やはり4WDは強い。

教訓、やはり大雪の日は外出すべきではない。
そんな当たり前のことを再認識した土曜日だった。