ハルト生後半年

5月26日にハルトが生まれてから、今日で半年が経った。

予定日よりも1ヶ月もはやく生まれた早産で、低体重出生児。
はじめての子育てで、夫婦共々右往左往したけれど、振り返ってみればあっという間だったような気がする。

不安な面持ちで、深夜産院のインターホンを押したこと。
ピッピッピッ…と子どもの鼓動を伝えるモニターの音。

髪の毛が見えてきて、顔の前で揃えられた手がクニュクニュッと動いて、この世の第一声の泣き声をあげるところをちゃんと見れたこと。
無事に出産を済ませ、小さな小さな赤ちゃんを抱いたときの妻の嬉しそうな顔と、自分だけ先に退院することが決まったときの、悲痛な顔。

ふたりで名前を決めて、出生届を出したときのこと。
お花と一緒に赤ちゃんが帰ってきたときのこと。
片手でらくらく持てるようなちっちゃな赤ちゃんを、恐る恐る沐浴させたこと。

体重がずっと少なくて、すごく気にしていたのに気にしないフリをしようとしたこと。

肝臓の検査値に異常が見つかって、紹介状を手に別の大きな病院に行ったこと。

夜、これでもかというほど泣いて泣いて、それでもどうしても泣きやまずに途方に暮れたこと。

…たった半年なのに、いろいろなことがあったなー。


息子はおおむね順調に成長して、今日も私たちの顔を見てほほえみかけている。

半年でずいぶん大きくなったような気もするし、いやいやまだ小さいままのような気もする。


生後半年のハルトに、いまひとつだけ言えること。

それは、あなたがいるから幸せ、ってこと。
生まれてきてくれてありがとう。

そしてそれは妻に対してもおなじ。
いつもありがとう。
これからも母として、そして妻としてどうぞよろしく。

…みんなみんな、生きているって素晴らしい。
なんかわからないけれど、離乳食がスタートして一緒に食卓を囲んでいる妻と息子の顔を見て、そんなふうに思った。

gohan1