中小企業、男性の育児休暇は取得できるか? 休暇の申請編

育児休暇をとりたい話、サラリーマン業がやや忙しく、ばたばたしているうちにもう1ヶ月経ってしまった。

中小企業における男性の育児休暇、前回までの話をまとめると
・自分も育児に参加してみたいので育児休暇を取ってみたい。
・そこで、会社に申し出てみた。
・男性の育児休暇は制度がないけど、一応取得可能(前例なし)
・今の常駐先とは契約を切るので、復帰時の仕事がどうなるか不明。復帰後長期出張や転勤もアリかも?

特に最後の点が気になって、そこを中心に記事にしたところ「リスクを背負ってまで育児休暇取らなくても良いのでは?」という意見が多く、それもそうだなー、という気になっていた。

現在の「残業少なし・土日祝日完全休み・有休消化率高しの派遣先」を死守するか、それともそれを失う覚悟で育児休暇を取得するか。

その後1ヶ月。
いろいろと考える機会があって、結論を出した。

やっぱり育児休暇を取得しよう。

いまの派遣先はたしかに魅力だけど、単価(=派遣料金)が安く会社は撤退したがっている。

ということは、別に育児休暇の有無にかからわず、いつでも撤退はあり得ること。
今の派遣先はたしかに残業も少なく、土日も休めるけれど、でも同じ派遣先に派遣されている人のなかには残業ばかりしている人もいるし、土曜は出ている人もいる。

そういえば、ここに派遣される前は
「あそこは大変だ。かわいそー」
「帯広の不夜城と呼ばれているんだよ」
なんて脅されていたのに、フタを開いてみればそうでもなかった。

だから残業の多さは、派遣先によるものではなくて、その人個人がどうするか…ということなのかもしれないし。

考えてみれば、会社員なんて会社の一方的な都合で、いつどうなるかまったくわからない。
従業員100名弱の会社、会社自体だっていつまであるかわからないし、たとえ「今後もこの常駐先に居続けられるように」と育児休暇を取らなかったとしても、来週にでも転勤を言われるかもしれない。

だから、そんなツマラナイものにしがみ続けるのはヤメにしようと思う。

だいたい先週今週と忙しくて20時すぎまで会社に居ることが多いけれど、この時点ですでに「残業がない」という前提が崩れている。

転勤は困るけれど、育児休暇からの復帰後に転勤を言われたらまた就職活動でもしようかな。
だいたい転勤なんてあまり前例がなく、単に脅しで言っている可能性も高い。

子供が1歳になってからどうするか、これも育児休暇をとりながら考えよう。


自分は派遣先でシステムを作る人間では古いほうだから、生産性はたしかに高いかもしれない。
でも、自分だけしかできない仕事をしている…なんて単なる思い上がりで、本当は代わりの人間なんていくらだっているし、それほど高度な知識や技術が要求されるわけでもない。特に高くもない単価がそれを物語っている。


でも息子の父親であることは間違いなく自分にしかできないこと。
妻の夫であることもまた、間違いなく自分にしかできないこと。

そして家族と向き合って、子どもが大きくなるのを見続けることは今しかできないこと。
日に日に変わっていく息子をもっと見ていたい。

だから、自分のために育児休暇を取ることに決めた。

期間は10月中旬から温人が1歳になる直前の来年5月中旬まで7ヶ月間。

そんなわけで、一転して
「育児休暇を取得するために会社とやりあう」
ことに決め、上司にあたる人に休みたい旨伝えて交渉開始。

さあ、どうなることやら?