チチのチカラ

まもなく生後3ヶ月になる温人は、とてもよく泣く赤ちゃんだ。
夜中は未だ3時間おきの授乳、それ以外の日中も口が寂しくてよく泣いている。

日中家にいると、頻繁に赤ちゃんは泣き出して、そのたびにあやしたり、外の空気をあてにベランダに出したりするけれど、それでもなかなか泣きやまないことがある。

そんなとき、必ず泣きやむ魔法のモノ。
それはチチ、つまりおかあさんのおっぱい。

チチの無敵ぶりは他のいかなるものをも寄せ付けない。

お腹が空いて泣く…もちろんおっぱいで解決。
口が寂しくて泣く…これもおっぱいで解決。
眠くてグズって泣く…これまたおっぱいで解決。
そして、夜に寝かしつけるときも添い乳で一発。

現在は完全母乳で育てているのでミルクの出番はないし、「おしゃぶり」もキライでペッと出してしまうようだ。

こんなとき、男であることの限界を感じる。
妻が美容院に行ったり、庭いじりをするのに赤ちゃんを短時間見ることがあるけれど、やはりチチがない…というのはとても不利だ。1~2時間くらいならなんとかなるけれど、それ以上は無理。
結局最後には「おーい、おっぱいあげてー」となってしまう。

子どもが生まれて、おかあさんは仕事、ダンナは専業主夫…なんて話も聞くけれど、そういう場合は当然ミルクで育てているんだろうな。


赤ちゃん期であるいま、夫である自分の育児参加は、お風呂に入れたり、おむつを替えたり、遊んであげたりする程度。
やっぱり妻が赤ちゃんを抱っこしている時間が長くて、それほど育児への参加感は強くない。

深夜に赤ちゃんが泣いて、起きるのはやっぱり妻。自分は赤ちゃんが泣いたことも知らずに寝ている。

…夫の赤ちゃん育児、やはり「母乳で育てたい」という価値観との両立は難しい。(あたりまえか)

これから離乳したりした場合はどうかわからないけれど、いまはおっぱいが無敵だ。