大喜びする人たち

7月の海の日連休、鎌倉の実家から両親と、東京でひとり暮らし中の妹、合計3人が3泊の予定で十勝にやってきた。
ようこそ、ようこそ。

この北海道旅行、両親にとっては初孫との初めての対面となる。

いままでDVDを送ったり、写真を送ったりしてもそれほど反応もなく、大喜びして電話してくる妻の実家とは対照的で、もしかして孫なんてわりとどうでもいいのかな?娘の子と息子の子は違うのかな?なんて思っていたのだけれど、それは大きな大きな勘違いだった…。

飛行機は午前11時頃発の便だったのだけれど、あまりに楽しみで午前3時に起きてしまい、朝7時すぎには羽田空港に来て待っていたらしい。

赤ちゃんを抱いた自分の父親は顔をクチャクチャにして、もう大喜び。
母親も同じくらい大喜び。
父親は「もう明日死んじゃっても後悔はない」なんて言っているし、その喜びようといったら大変なもので、あまりの喜びように、こちらが困惑してしまうほど。

孫はカワイイって良く聞くけど、そんなにもカワイイものなのか。

自分はいままで、親をこんなにも喜ばせたことがあったのだろうか?

なにが根拠なのか、コイツは大物になるぞ~とか、賢い子どもだ…とか、もう大変。
車の運転から、犬との関係、家具の配置まで、なんだかんだと口うるさい(笑)
「目に入れても痛くない」ってこういう状態を言うに違いない。

なんにしてもこんなにも喜んでもらえて、なんだかこっちまで嬉しいし、親に赤ちゃんを抱かせてちょっとは親孝行できたような気がする。


そうそう、そういえば結婚してすぐ「子どもは~?」とよく聞かれたなぁ。
そのうちなにか悟ったのか、なにも言わなくなり、妊娠がわかるまでのしばらくの間、その話題はタブーになっていた。
なんとなく小さい子どもの話題や、自分が子どもの頃の話すら避けるようになって、自分の両親が子ども好きかどうかもわからない感じになっていたのだけれど、それは単に私たち夫婦に気を遣っていただけみたい。

自分の息子はまだ赤ちゃんだから、彼に子どもが生まれることなんてまだ想像できないけれど、私たちもやっぱりこんなに喜ぶのかなぁ。

旅行ついでに父の還暦のお祝い、母の誕生日のお祝い、ハルトの誕生お祝いを一度にまとめてやって、6人でワイワイとミニ旅行に行ったり、妹と昔話に花を咲かせたり、温泉入ったり、ついでに地元の友人達大勢との焼き肉でたらふく飲んで食べて、友人も増やして大満足の旅行だったよう。
私たち自身も4日間一緒に過ごして、自分がどういうポリシーや教育指針で育てられたのかも初めて聞けたし、初めて「子どもを持つ親同士」として自分の親と話ができた。

彼らもまた、自分の息子夫婦の子育ての様子や、ご飯を作ったりする様子を見て、とても安心したみたい。
搭乗口に消えていく、ジイさんバアさんとなった両親の後ろ姿を見て、生まれてきて良かった、と思ってもらえるような親になろう…と思った。
そうだ、一刻も早く妻の両親にも子どもを見せなきゃね。


↓なぜ孫はカワイイのかわからず悩む赤ちゃん。ウソです。
nayamu