遺伝する習慣

妊婦雑誌を見ていると、出産のテーマのひとつに「入院期間中の夫の世話をどうするか?」というのがある。

夫の世話?なんだそりゃ?
要は、夫のご飯を用意したり、身の回りの世話をするのをどうするか…ということらしい。

一般的な出産の入院期間は1週間。
実家に一時的に帰ってもらったり、夫の母親に世話を頼んだり、というような事例が紹介されているけれど、自称兼業主夫の自分に言わせれば、そんなものただの笑い話でしかない。
今日だって妻が昼間食べる食事の一部を作ってから、自分が食事をして、それから妻を起こして会社に出てきたし、会社帰りには今夜の買い物をして帰ることになると思う。妻が入院したって、赤ちゃんにはり付けになったって、家事面ではなんの問題もない。

しかしまわりを見回すと、たしかに「奥さんにおんぶにだっこ」状態の人がいるのもまた事実。
特に仕事一筋の人ほど、そういう傾向があるような気がする。

その違いは何か…というのを考えていたら、ふと自分の父親の姿が目に浮かんだ。

そう、たしかに自分の父親は料理も得意で、比較的なんでも家事をする父親だった。(もちろん今もそうだと思うけど)
昔から魚をさばくのは父親の役目だったし、父親の料理には「父親味」があって、母親のそれとは違うけれど、でもそれはそれでけっこう好きだったな。
買い物も父親がよくしていたし、そういえば会社帰りに駅前の商店街で買い物をする習慣もあったような…。

そう考えると、自分が比較的家事をやるのは、そんな父親の影響があるのかもしれない。

しかしこの話にはオチがあって、そんなことを母親に話したら「あらアンタ家の手伝いなんか全然しなかったじゃない。○○○(弟の名前)のほうがよっぽど手伝ってくれたわよ」と。
うっ、そういえば実家にいたときは家の手伝いなんて全然しなかったかも…。むむう(笑)