十勝の冬道

毎日毎日往復60kmほどを通勤してもうすぐ5年。
馴れたといえば馴れたけど、それでもこの季節の道路はかなりつらいものがある。
なにがつらいと言えば、もちろん路面の凍結だ。

いまのところ冬道で大きなケガをしたり廃車になったりするような事故を起こしたことはないけれど(夏はある)、車がスピンして後続車とこんにちは!したり、制御を失って歩道に乗り上げて止まるなんてことはわりとよくある。

対策としては低速で走るしかないけれど、距離があって始業時間が決まっている以上、そんなにゆっくりは走れないし、車の流れがあるんだからゆっくりすぎても、みんなに追い越されて逆に危ない。

一応いちばん効くとされているタイヤ(ブリヂストンのもっとも高いモデル)を装着してはいるけれど、やっぱり滑るときは滑る。

そんな雪道の滑り具合について、十勝での状況をちょっと考えてみた。


圧雪路 危険度★★☆☆☆
乾燥したアスファルトの上に雪が降り積もった状態。
雪が降っているときや、直前まで降っていた後、除雪車が通った直後などになっていることが多い。
見た感じはとても危なそうだが、実際はそうでもなくて、それなりにブレーキも効くしグリップも良い。


乾いた凍結路 危険度★★★☆☆
圧雪した雪が溶けてまた凍ったりして、路面が氷になっている状態。
帯広市内の交差点などでスタッドレスタイヤで磨き込まれて、この状態になっているのもよく見る。
それなりに危ない。ズズズ…と滑る。


濡れた凍結路 危険度★★★★☆
路面が氷になっている状態で、温度が高かったり(-3度から+5度くらい?)、季節はずれの雨が降ったりして、氷の表面だけが濡れている状態。
これは非常に危険。道路をゆっくり走っていても、すぐ横滑りして、右に行ったり左に行ったりと安定しない。ブレーキのたびにABSが全力で作動する。信号待ちの車に追突しそうでヒヤっとすることもよくある。
いわゆるブラックアイスバーンなどもこの仲間か?
先週の金曜日などはこの状態だった…。


乾いた凍結路+粉雪or新雪 危険度★★★★★
ツルツルの氷路の上に新しい真っ白な雪が積もった状態。
なにが危険って、この状態がいちばん危ない。
歩くのすら困難。4WDでも発進が困難で、横を向いて発進したりする。
ゆっくり道を走っていても、歩道を歩く人をはねるんじゃないかと不安になるほどグリップがない。
一時停止で止まろうとしても、ABSが作動するだけで、ほとんど減速できずに交差点にそのままつっこんだり。
はっきりいって怖い。こんな日はどこにも行きたくない。
昨日(12月13日)の路面はコレだった。
ぱっと見いちばん上の「圧雪路」と変わらないのも危険度を高くしている要因だと思う。
昨日の路面状態を思い出し、ときどきはブレーキテストをするといいかも。


まあ冬道では事故を起こすときは起こすしかないと思うので、「事故るときは事故っちゃうよ」という諦めと車両保険、携帯電話、それに少しの準備があるといいと思う。
準備というのは、懐中電灯・毛布・防寒着・ガムテープ・手袋・長靴・スコップ・ブースターケーブル(バッテリーあがり用)・砂・牽引ロープ(道行く人に助けられたり助けたり)・シートベルトカッターとガラスハンマー(非常時の脱出用)…などなど。

深夜の冬道帰宅など、誰もいない道を走る時には心細くもなるけれど、今日もハンドルをしっかり持って家に帰ろう。