冬の夜空に

メガスターを見た。

メガスターというのは世界でもっともたくさんの星を投影できるプラネタリウム。

たとえば天の川を表現するのに、普通のプラネタリウムは、白い光で天の川っぽく見せているのに対し、これは微細な星のひとつひとつをすべて正確に再現して、星の集まりとして天の川を表現している。
宇宙飛行士の毛利さんも宇宙で見た星空そのものだ…と言ったそうだ。

すごいのはこれがプラネタリウムメーカーではなく、大平さんという人が個人で独学で作ったものだということ。精密な投影の原版を作る技術が世界のどこにもなく、その製造技術すら自力で開発した…というすさまじい代物。

この自作プラネタリウムの話はプラネタ界?ではとても有名で、プラネタリウムも昔から好きな自分としては、かなり気になる存在だった。


それで、お台場の日本科学未来館という施設にこれが展示されている…ということを耳にして、東京に行ったついでに寄ってみた。

この日本科学未来館、ロボットのアシモが展示されていたり、岐阜の地下1000mにある宇宙観測機器スーパーカミオカンデに関する展示があったり、理系理科好き人間にはたまらない博物館?だった。

今回は時間がなくて展示を十分に見られたとは言えないけれど、少なくともメガスターによる投影が見られてとても満足。
プラネタリウムはプラネタリウムであって、いつかあかりのまったくない牧場で見た実物の星空ほどの感動はなかったけれど、それでも制作者の熱い気持ちは十分理解できたし、貴重なものを見せてもらったと思う。

日本科学未来館にはまたぜひ行ってみよう。


そして星といえば、今夜から明日にかけてはふたご座流星群の極大日。

今年は新月に近いので、月明かりに影響されず、1時間に20から30個くらいの流れ星が見える予想。
放射点は東の空だけど、どの方向の空でも流星が見えるそうだ。

今夜もし晴れていたら、ちょっと夜空を見上げてみませんか。