自分の住むところは自分で決める

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このブログで伝えたいことのひとつに、ネットを使ってSOHOで生きる…というテーマがある。

昔テレビを見ていたら、瀬戸内海の小島だったと思うが、若者たちが島を出て行き過疎化が進んでいる…という話を見たことがある。

若者たちは決して島での生活が嫌いなわけではなく、本当は島もそこでの生活も大好き。
でも島では仕事がないので仕方なく島を出て行かなければならない…という話なのだが、島に住みたいという希望があるにもかかわらず、仕事がないという理由だけで、住み慣れた島を離れていかなければいけない、という事実に厳しさを感じたものだ。


さて、私たち夫婦は北海道で暮らしたい、という夢があって北海道の田舎にやってきた。

SOHOを始めたそもそものきっかけは
・田舎で仕事がない。どうしよう?
・仕事がなければ自分で作っちゃえば?
である。

そして今はSOHO事業者としてネット経由で生きている。

この仕事は基本的にはネット上でほぼ完結するので、自分たちやお客様がどこに居ても大きな問題はない。
実際、私たちのお客様は全国津々浦々にいて、地元北海道よりむしろ関西地方や九州が多いし、アメリカやシンガポール、イタリア、ドイツなどにもお客様がいる。「こちら北海道はマイナス25度で寒いです」「ホーチミンは35度で暑いですよ」なんてやりとりも日常的だ。

たまたま自分たちの希望が「北海道の田舎」だったからいまこうして十勝で生きているけれど、それが沖縄だって小笠原の離島だって、もちろん海外だって、だいたいどこでも仕事ができると思う。

もちろん地元帯広の協力会社に委託する部分も少しはあるし、商品の発送で配送業者に仕事を依頼する場面もあるので、厳密には南極でも太平洋の海の上でもどこでも仕事が可能…というわけではないが、郵便が届き、通信手段があり、モノの発送ができるところであれば、おおよそどこでもできる仕事というわけだ。

つまり、ネットでSOHOで生きるということは、場所にとらわれない仕事ができる、という大きな可能性を秘めている。

自分たちはそのメリットを意識したことはあまりなかったけれど、冒頭に紹介した離島の若者の話を聞いたとき、やはり自分たちの経験や今の仕事は特殊であり、人に伝える価値があるもの、伝えなければならないもの、という気持ちが高くなってきた。
ネットで生きているんだから、そのお返しはネットに向かってしてみよう。

もちろんネットSOHOは誰にでも簡単にできてオススメ!なんていうつもりは毛頭ないし、それは事実ではない。
ネットでネットで、と言っても、相手はそれぞれ生身の人間なんだから、ネットに対して…ではなく、ネットという通信手段を使って誰かに…というのが正しい、というのももちろん理解している。
でもネットにはネットのやり方があるのも、これまた事実だ。


いちどきりの短い人生なんだから、自分の住むところくらいは自分で決めたいし、ほかの日本中の人たちもそうであって欲しいと思う。

だから私たちのSOHOの話もここに書いていきたい。