2013年から我が家のブームになっているカウチサーフィン。
平たく言うと、
「知らない人の家に無料で泊めてもらうことができる仕組み」
「知らない外国人を無料で泊めてあげる仕組み」
なんだけど、それはある意味では正しいけれど、でもカウチサーフィンの本質ではないのです。
どうしても「無料」というところに目がいってしまうけれど、
カウチサーフィンの本質・魅力はなんといっても、価値観の違う海外の人と「これでもか!」というくらい交流できること。
そんなわけで、2014年になっても続々「オファー(泊めて欲しいリクエスト)」が来ていて、そのなかでとても心に残ったゲストが2組。
ひとりはスリランカ生まれ、ニュージーランド人のランジェンさん。
ランジェンとは一緒に無料露天風呂なんかに行って、とっても楽しかった!
家族で大歓迎するから絶対ニュージーランドに遊びに来いよ、別荘もキャンピングカーもみんな貸してあげるから!一緒にニュージーランドぐるっと回ろう!なんて言って帰っていきました。
そしてもう一組はフランス人の家族連れ。
小さな子どもを連れて家族でフランスからやってきたゲストとの交流は、ヨーロッパの子育て事情を垣間見たり、子ども自身と交流できたり、とても印象に残ったのです。
なので今回はそのフランス人家族をホストした、ホスト体験の様子をご紹介。
■家族連れからのカウチリクエスト
昨年からの英会話の勉強も少しは効いてきて(?)、今年2014年になって、英語オンリーのゲストも受け入れるようになった私たち。
でもやっぱり英語だけだと事前のやりとりも含めて、ちょっと疲れる部分も(笑)
子ども達とも交流しにくいしなー、、ってことで、日本語が少しでもわかるとうれしいです旨プロフィールに書いていたのです。
でも、フランスからやってきたリクエストにはこんなことが書いてあって。
「Even if we don't speak japanese, we really want to meet a Japanese family like yours.
It could be nice too for our son to meet children and discover "Every day life in japan".
We have a lot of various experience to share!!!
・・」
うーん・・・家族連れだったらいいかなあ・・?
日本の日常を見てみたい・・うーん、気持ちもわかるな~
ってことで、受け入れを決定したのでした。
■お互いによくわからない(笑)
そうしてやってきた、フランスの一家。ジーンマリー&モウガン、そして2歳半のアイルくん。
家に入るなり、いきなり靴下まで脱ぎ始めた彼ら。
・・んん?
どうやらたまたまそのとき我らが全員裸足だったから、日本では裸足で家の中で過ごすモノなんだ、と勘違いしたみたい。
そんなことがいろいろとあって、ゲストはゲストなりに気を遣っているんだなぁ、と思いました。
■言葉について
彼らは基本的にフランス語。我らは基本的に日本語。
外国人だから英語ペラペラなのかと思いきや、やはりフランス人にとっては英語も外国語なので、それほどペラペラではなく、けっこうフランスなまりもあったみたい。
僕らも少しは英語話せるけど「流ちょう」にはほど遠い…
いずれにしても、彼らとのやりとりは全部英語でした。
(アイル君はフランス語オンリーだけど)
「今日これからどうする?」とか、「オレの仕事は地質のエンジニアで、地中埋設物の調査とかなんだ」くらいはお互い英語で話せるけど、
「子ども達は学童保育に行ってて、それは町の予算で人件費だけでて運営されているんだよ」、なんて込み入った話はちょっと難しい、、という感じ。
泊まってもらって数日過ごすぶんにはそんなに困らないけど、もっと上達できたらいいな~とは思いました。
■バカ男子!
今回の目玉?はなんといっても2歳半のアイルくん。
目がクリクリ、髪の毛くるくるで超かわいい!
しーかし、彼も又うちの連中と同じでバカ男子(笑)
もちろんウチの連中とはすぐに意気投合、来て早々ロフトからティッシュを大量に投げて、雪!!という遊びで大笑い!
それはそれは盛り上がっていて、そのバカ男子ぶりに、
「ああ、バカ男子は世界共通・・」となんだか安心したりして。
ヨーロッパなんかは子どものしつけにうるさいのかと思ったけど、彼ら夫婦はそんなふうでもなく、わりと自由奔放に育てているみたいでした。
どこに行ってもちょろちょろ走り回っていた姿が印象的・・。
■一緒に過ごそう
終日一緒に過ごすことになった日の午前中は一緒に動物園へ。
一緒に動物を見たり、走り回ったり・・
アイルくんは人生初の観覧車に乗ったり、子ども達と一緒になって遊んでて楽しい時間。
アイルくんは見かけがめちゃくちゃカワイイので、ほかの日本人のお客さんがみんな振り返るけど、でも振り返るだけで誰も本人たちに話しかけてこない…というのがとても日本的(笑)
そして我ら夫婦もアイル君にちょっとフランス語教えてもらったり。
ラパン!ラパン!
ラパンって車があるけれど、それってウサギのことなんだ~!
パピヨン!
おおっパピヨンってチョウチョのことなのねー!
てな感じ(笑)
日本に来たらローカルフード、回転寿司でしょ!
■保育所なつまつり
ちょうどあゆむが通っている保育所で夏まつりがあったので、アイルくんに甚平さんをプレゼントして一緒に行ってみることに。
ヨーヨーつり、お化け屋敷、花火などなど楽しんでくれたみたい。
子どもの楽しそうな顔をみて満足そうなふたりの顔が印象的でした。
■その他..
カウチサーフィンのゲストが来ると、Googleマップのストリートビューで地元の町のなかや自宅のまわりを案内してもらったり、写真やビデオを見せてもらったりするのも楽しみのひとつ。
今回はフランス・ブレストというところ・・
ブレストには歴史的な建造物が多くて、教会などもあるけれど、城壁や要塞のようなものも。
そして彼の仕事のひとつに地中に埋まった第2次世界大戦時の不発弾の調査なんかもあって、昔もいまも戦争にまつわることが多いそう。
それはブレストがイギリスから近く、またフランスの大西洋岸である、という地理的要因のせい・・
「ねえ、どうしてそんなふうに攻めたり攻められたり、戦争が多いの?」
「なんで飛行機から爆弾なんて落とすの?」
なんて子どもたちの疑問に答えつつ、目の色の違う人たちと一緒に戦争や平和について考えみたり・・
水中銃?で魚を捕るのが楽しいよ、、とか
ブレストではウナギの稚魚(シラウオ?)が捕れるんだけど、それは全部日本に行っているんだ
趣味でセーリングをやるんだけど、もうすぐアイルと一緒にできるから楽しみだなー、こんどフランスで一緒にやろうぜ!
部屋いっぱいあいているからオレんちにもぜひ来なよー
などなど、いろいろな話で大盛り上がり!
滞在3日めの朝ご飯はハルトが担当。
おおっパンケーキ!イギリスに住んでいたときよく食べたよ!
なんて喜んでました。
日本といえば、ケンのアドベンチャーだよね。知ってる?
・・ケンのアドベンチャーってなに!?
ベリーバイオレンスのやつ!
・・??
・・そう、「北斗の拳」の話(笑)
北斗の拳ってフランスで人気なんだって!ほかにもアタックナンバーワンとか(笑)
そしてフランスでいちばん有名な日本人といえば、キャプテン翼の「翼くん」
…などなど、話題は尽きないのでした。
子ども達も新幹線のプラレールを走らせて遊んで
TGV!
違うよ、新幹線!!
TGV!!!
シンカンセン!!!700系だって!!
なんてやりとりをしたり、とても楽しそう。
アイルくんはフランス語しかわからないし、うちの子たちも日本語しかわからないのに、それなりに一緒に楽しんでいたみたい。
みんなで一緒に過ごした3日間、、
子ども達同士、フランス語と日本語で言葉はまったく通じないけれど、とても仲良しになって、それはそれは楽しく素敵な3日間..
走り回ったり、くすぐりあったり、大笑いしたり・・
みんなでご飯を食べて、たくさん語り合って。
僕らがこんなにも楽しかったから、彼らもきっと楽しんでくれたはず!
同世代の親同士、目の色は違うけれど、こんなに楽しく交流できて、本当によかった!
ブレストからパリまでTGVで4時間半、
パリから東京まで狭い機内で13時間、
東京から札幌まで1時間半、そこからレンタカーで3時間..
地球の反対側まで、こんなチョロ助のアイルくん連れて、さぞかし大変だったはず。
時差も8時間もあるし、、
遠い遠いところから来てくれて本当にありがとう!
どうもありがとう!!メルシー!
また会いましょう!!
そして、固い握手をして去って行きました。
今度はフランスで再会できたらいいなあ・・
家族連れは本当にいいよねー。
僕たちにとってもいろいろな意味で、とても貴重でいい体験でした。
子ども達のために受け入れしているわけじゃないけど、子ども達にとってもいい経験になったことでしょう。
甚平さんのお礼?にもらった、ブレストのTシャツ。あゆむにぴったり!
夏樹の書いている途中の絵日記・・・
つぎはふらんすにもいってみたいです。
だって!本当だねー
そんなフランス家族の滞在でした!
カウチサーフィンのホスト、なかなか敷居は高いけれど、でも家にいながらにして、国際交流できて、世界中を旅した気持ちになれて。
こういうのに関心のある方にはぜひオススメです!