アラスカ夢の旅・オーロラ編

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僕がオーロラを見るために滞在しているのは、アラスカ第2の都市、フェアバンクス。
といっても僕の地元帯広や芽室くらいの小さな都市なのです。

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深夜に羽田を発ち、8時間でアメリカ・シアトルに到着。
シアトルでアメリカの入国審査を受けて、アラスカ航空に乗り換え一路フェアバンクスへ。

フェアバンクスに到着したのは深夜。
初日は雨でした。

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翌日、レンタカーを借りたり買い物をしたり観光したり。

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本命のオーロラを見るために宿を出発したのが午後9時。

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星空はとてもキレイで、高い高い北極星の位置が、ふだんの場所とは遠く離れた場所に立っていることを感じさせる。

とはいえ、オーロラは宇宙現象なので出るか出ないかは運次第。
上空100kmから上の話なので地上の天気はあまり関係がなく、天気が良くて、夜であり、しかも上空にオーロラがでていれば見える‥という次第。

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フェアバンクスはオーロラの出現率が高いと言われていて、僕が訪問地に選んだのもそれが理由。

天気さえ晴れていればきっと見えるはず・・

誰も通らない異国のダートの道で心細くカメラを三脚に乗せて撮影したりしたけれど、それらしいものは見えず。


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その後も空が広くて、オーロラが見やすそうなところを探して走り回る・・。

午前12時半。
満点の星空が僕を包んでいるけれど、しかしオーロラのオの字もない…

もう帰ろうか・・。
なかなかオーロラが現れず、気は焦るばかり。

こんなに条件はいいのに。
こんなに星空がキレイなのに。

もうオーロラはでてこない・・
そんなふうに思って宿に帰るか迷い始めたとき、なんとなく北の空を撮影してみたのです。

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長い露出が終わり、暗がりに浮かび上がる液晶画面を見てみる・・
すると、なんと山の上のほうが緑と赤に染まっている!

すごいっ、思わず鳥肌が立ってしまう。

 

DPP_1511とうとうオーロラ出現!

その後、時間が経つにつれてオーロラは空いっぱいに広がったのです。

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天空を舞う、冷たい炎。


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夢を持つこと。
そしてそれを忘れないこと。

 

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僕はいま、全天に広がるオーロラをたったひとりで見ている。
半径数十キロ、僕以外の人間はいない。

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僕は、オーロラを見たいという夢を持ち続けて、それをずっと忘れてなくて本当に良かった。

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オーロラを見るにはオーロラツアーのようなものに参加するのが一般的。
でも基本的には暗い空であればどこでもオーロラを見ることができる。

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僕はレンタカーを借りていたのと、どうしてもひとりで見たい‥という希望を持っていた。僕にとってのオーロラはずっと大切にしていた気持ちの象徴のようなもの。

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ひだを見た時は、涙がでてくるほど感動した。
これがオーロラ・・。

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うすい緑いろ、主には白色。

 

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カーテンのように舞うオーロラ、おおよそこの世のものとは思えない。
感激のあまり大声をだし、全身の毛穴が逆立った。

すごい・・

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撮影しているうちに渦巻いているやら、筋になったものやらいろいろなオーロラがとってかわって現れる。

これはひとつで見る、宇宙のショー。
通る車もなく、静けさはひとりのもの。


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そして現れたオーロラ。
ずっとずっと夢見ていた景色が、僕の目の前に広がった・・そんな瞬間でした。


夢がかなって本当に良かった。

肉眼で見るとぼんやりした白い雲のようにみえるのだけど、写真に撮ると鮮やかな緑色になるのが不思議。

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見た場所はチナ温泉に行く途中、チナ・スプリングスロードの途中。28マイルの標識の近くです。


特になにか特別なものがあるわけではないのだけれど、もし行く人がいたらぜひ見てみてください。