旧浦幌炭坑の住宅跡を歩く

先日、旧浦幌炭坑の住宅跡を訪問しました。

その昔、浦幌には炭鉱があって、そのアパートがそのまま残されている…そんな場所。
なんでも建物から木が生えているらしい?

それじゃそこで探検ごっこをしよう!
そんなふうに子どもたちを誘い、ライトやトランシーバーなどの準備を整えて出発!

場所は十勝の南の端、浦幌町。
我が家から目的地までは1時間ちょいくらい。

ちょっと不安になるくらいの山奥に続く道路を走って目的地に到着。
携帯電話はすべて圏外。

車を降りて、道なき土手をおそるおそる降りていくと・・

目の前に広がったのはこんな風景でした・・

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建物に近づいてみる・・

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そこに確かに人々が暮らしていたこと。
いま目の前で森に還ろうとしていること。

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かつて人が住んでいて、そこに確かに建物があるのにそのまま放置されている例を僕はあまり知らない。

聞こえてくるのは、フクロウの声と風が木々を揺らす音だけ…。

子どもたちと「よーし、こっちに行ってみよう!」みたいなノリで歩くつもりだったのだけれど、静かに目の前に広がる圧倒的な時間の力と自然の力に圧倒されるばかり・・

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建物は3棟。

昭和29年に閉山したらしいので、ざっと50年以上は経っているのだろうか・・

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子どもたちも興味しんしん。

でも中には入らないほうがよさそう・・

「屋根の上に木が生えている!」

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さらに車で奥に行くと小学校跡地や病院跡地などもありました。

そんな浦幌炭鉱跡は、人の歴史と自然の力が一緒になった、不思議な空間。

僕はいままで廃墟とか廃線などにはそれほど興味がなかったけれど、なんだかいっぺんにそういうものの魅力に引き込まれてしまった・・・。

そんなわけで、子どもがいる方も、いない方にもおすすめです。
子どもは子どもなりに、大人は大人なりに感じられるものがきっとあるはず・・
ぜひ一度行ってみてください。

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場所は、まず浦幌の市街地から留真温泉に向かいます。

途中、常室というところに「→炭山」と書かれた道路標識があるので、そこを右折して道なりに行くと到着。

注意事項としては遊歩道のようなものがあるわけではないので、ダニへの注意そして、なによりも熊への十分な注意が必要です。
熊ベル必須、虫除け、そして長靴もあるといいかも。

そんな浦幌炭鉱跡の情報でした!