ママ友を作るのは難しい

先週から産経新聞に「イクメン学」と称した僕についての特集記事?が掲載されていて、今日2月23日は上中下の「中」の回。見出しは「子育て仲間の存在が『救い』」です。

最近はこの記事を見てこのブログにお越しいただいている方も多い様子..ありがとうございます。

さて、この記事では子育て仲間と書かれているけれど、この子育て仲間というのはいわゆるママ友たちのこと。
記事でも軽く触れているけれど、ママ友を作るのは結構難しい。
それは子育てを通じていろいろな人と関わり合いを持つようになって実感したことのひとつなので、記事の補足としてそれについて書いてみたい。


第1子のときに「子育て広場」のようなところになんとか行けるようになり、多くのママさんたちと関わり合いを持つようになった。
顔を合わせれば挨拶できるような関係になった方はとても多く、もしかしたら100人くらいにはなるかもしれないけれど、でもいわゆる「友達」にまでなれた人はごくごく少数、せいぜい数人だ。


白状すると自分もやっぱり子どものことを違いに話せる仲間、それはママ友でもパパ友でもどっちでもいいんだけど、そういうものがとても欲しかった時期があって、すでに輪になっているグループを見ては、うらやましいような心さみしいような、そんな気持ちになった。

でもやっぱり、人間そう簡単に友達になんかなれない。
共通するのは「同じくらいの年齢の子どもを育てている」というだけで、年齢もバラバラだし、子どもの性格もバラバラ。子育ての方針だってさまざま。いくらママ同士だって、そんなに気の合う人なんていない、というのが現実だ。

それにいつも同じメンバーで顔を合わせるわけでもないし、子育ての集まりで短時間顔を合わせるだけじゃなかなか本音で話すこともできない。


自分の場合はポツンとしている姿を気にかけて話しかけてくれた人がいたり、たまたまSNSでのやりとりに発展させてくれた人がいてくれて、そのあたりから輪が広がり、最終的には親しい友人になれた人が何人かいたけれど、でもそれは本当にたまたま。なにか努力をしたわけじゃないし、コツのようなものがあるわけでもない。

そんなわけで、自分の場合でも、一般論としても、やっぱりママ友を作るのは難しい。

そもそも「ママ友」なんて仕事上の同僚みたいなもんで、いわゆる友達ではない、という意見もあって、それはそれである意味正しい気もする。


でも、そんな数少ない子育てを通じて友人になった人たちと過ごす時間は本当に楽しい。

まるで学生のときからの友人のように「アホだねー!」なんて言い合えて、いつも本音で話ができて、一緒に笑ったり時には怒ったり、家に泊めてもらっちゃったり、一緒に旅行したり、困ったときには手をさしのべてくれて、頼ったり頼られたりできる。

子育てのつらさ、やるせなさを共有して、そして楽しさや幸せも共有して、きっとこれからも子どもたちが大きくなっていく課程を家族ぐるみで楽しめる。そんなふうになれて良かったな…みんなどうもありがとう。


そして間接的ではあるけれど、そんな友人たちができるきっかけになった物理的な場所、それは「子育て広場」とか「子育てサロン」と呼ばれている場のことだけど、それの必要性を実感して、そんなネットワーク作りや地域活動に積極的に関わっているのがいまの自分。


記事はそれらの意味を全部ひっくるめて「子育て仲間の存在が『救い』」という見出しになっているのです。


子育てに関わるママさん、パパさんたちがみんなそうやって子育て仲間に恵まれたらいいな。