羽化

いつものように保育所にお迎えに行って、いつものように子ども達を保育所前で遊ばせていたら、子どものひとりが「ハルトのパパ、これ見て~」となにやら持ってきた。
見るとセミの抜け殻。

Semi1
「おー、セミの抜け殻!もうセミなんかいるんだねー」…なんて話をしつつ木々をよく見ると、抜け殻がいっぱいあって、子ども達と抜け殻探し。

…と思ったら、なんと羽化の真っ最中のセミを発見!

Semi2
透明なエメラルドグリーンの身体がとてもキレイ。
まだ羽はぐしゃぐしゃっとなっている。

子ども達は興味津々。
触りたい!とって~!…だめだめ!

そして居合わせたお母さんたちも興味津々…
がんばれー、がんばれー、って応援したり、さすがみなさん出産経験者、ヒーヒーフー…なんて言ってみたり、携帯で写真を撮ってみたり。
Semi3
大勢の子ども達とお母さんたちの目の前で羽化が繰り広げられて、少しずつ少しずつ殻から抜け出そうとする姿、いままさに新しい命のカタチが誕生しようとする姿に、なんだかちょっと感動的ですらありました。

自分も羽化の一部始終を見てちょっと感激して、一度帰宅してからまたカメラを持って保育所に行き、ここで紹介しているのはそのときに撮った写真。
まだ残っていたママさんとおー!なんて言いながら見守っていました。

2ばんめの写真のようにでてきて、このあとどうするんだろう?ボトっと一度落ちるのかしら…?なんて話ながら見ていたんだけど、クルっと横向きに器用に身体をねじって脱出。
その動きに思わず歓声を上げたり…

Semi4
こんなふうに低い位置にいて、子ども達も見やすい。

ちなみにこのセミ、後から調べてみたらエゾハルゼミという種類で、北海道では比較的メジャーな存在だ。
「ミョーキン・ミョーキン・ケケケケ…と鳴く」と書かれているけれど、たしかにこの時期そんな声が聞こえる。

やはり羽化から飛べるようになるまで時間がかかるので、羽化は夕暮れどきに行われるのが普通だそう。

幼虫も成虫も樹液をエサに生きている森林に住むセミなので、いわゆる市街地にはあまりいないみたいだけど、保育所はちょっとした森に隣接しているし、そもそも熊が出るほど自然の多い場所なので、こんなふうに羽化が見られるのもちょっと納得だ。

ハルトや他の子も、こんなふうに日々いろいろな自然に触れられて成長していくのはいいことだよなー。

なんにしろ、そんな羽化を見た話でした。