先日、毎週決まった曜日の午前中にやっている育児の集まりに夏樹を連れて顔を出した。
最初に顔を出し始めた頃は、ハルトの遊び相手・遊び場所を求めて…という感じで、知らないママさんたちに囲まれてやや緊張気味だったこの会だけど、最近はみんなと顔見知りになって、子どもの名前もバッチリ。
「おー○○○ちゃん大きくなったねー」とか、逆に「夏樹くん、こんなに重くなって!」とか子ども達の成長を見るのも楽しい。
子どものことで「最近こんなことが困ってて~」なんて話も気軽にふれるし、ようやく自分が男だ、ということを意識せずに会の輪に入れたような感じがする。
さて、そんな会に見慣れないママさんがふたり。
それぞれ男の子の赤ちゃんを連れていたので、聞いてみると、なんと夏樹と1日違いと2日違いの誕生日の9ヶ月の赤ちゃん。
ひとりは妻と病院が一緒、しかも旦那さんは自分の知り合いだったりして、世間の狭さに笑ってしまった。
会は1時間半ただ雑談をするだけ…という感じなのでいろいろな話をしたけれど、いちばん印象に残ったのが離乳食の話。
ふたりのママさんはそれぞれ第1子、いまおかゆは7分がゆで、シラスを塩抜きしたり、果物をペースト状にしたりして離乳食に取り組んでいる…という話。そろそろ2回食に、、とか、タイミングにも気を遣っている様子。
結構真剣に取り組んでいるようで、ちゃんとダシをとって…なんて話をしていた。
すごいなあ、みんなえらいなあ。
うちの夏樹なんて離乳食なんて超いいかげんで、おかゆなんてほとんど作ったことがないし、離乳食自体作っていると言えるかどうか怪しい。
最初の最初だけはおかゆを煮ていたけれど、最近は大人のごはんそのまま。
おかずは基本的に大人のためのものを途中で取り出すだけで、たとえばシチューを作るのなら、タマネギと根菜類を煮た時点で夏樹用に取り分け、あとは大人用に味付け、、という程度。
みそ汁の具をそのままあげることも多いし、少し味があってもされほど気にしていない。
切り刻むのも面倒なので、あべるときにフォークでつぶす程度で、もちろん離乳食作りにフードプロセッサーなんて使ったこともない。
離乳食に取り組む、というより、ふつうに大人のごはんを作って、そのなかで夏樹が食べられそうなものをあげている、、という感じだ。
添加物とかは多少気になるけど、でも我が家は基本的にちゃんと全食素材からごはんを作っているので、そんなに気になるものは無いような気がする。
本人の様子を見れば分かるけど、やっぱり少しは味が付いているほうを食べたがる。
そりゃそうだよね、人間だもん。
ハルトのときは、ちゃんと離乳食のレシピ集を買った。
だしは花かつおから1番だしをとって、もちろん味付けは無しかきわめて薄め。
味のあるモノは塩抜きをし、包丁を使ってていねいに切り刻んで、もちろん甘いモノは2歳になるまで与えず…と教科書通りにきちんとやっていた。
もぐもぐ期とか、2回食とかもきちんと考えて。
だがしかし。
ハルトはいまや味の濃いモノが好き。
甘いモノが大好物、甘いモノがあるとそれしか食べないくらい。
繊細な味の違いがわかる、なんてことは全然なくて、食えればなんでも良い感じ。
量だけはたくさん必要で、「なんでもいいからいっぱいちょーだい」というイメージだ。
彼にとって食料は燃料か?
…食べ物に関する嗜好は、生まれつきなんじゃないだろうか?
夏樹もどちらかというと、食べ物の量に執着するタイプで、親たちがなにか食べているのに自分に当たっていないと「くれー、くれー」と欲しがる。
なので、夏樹なんかはじめからいきなり3回食。
もぐもぐ期ってなんだっけ?
ごはんだってうどんだってラーメンだってなんでもあげちゃうし、それでなにか困ったことがあるか、というと何一つとして無い。
素材そのものの味を…って言うけど、大人になって素材そのものを味付け無しで食ってうまいのか?
初めて口にするモノはアレルギーなどに少し気を遣うけど、でもなによりも子ども自身が楽しく食事できればそれでいいよね。
大人も含めた食事の素材の質にはこだわりたいけど、離乳食自体にはこだわらなくていいかな。
我らの育児のバイブルにしている「育児の百科」に
「離乳食に凝るのもいいけど、そんな時間があったら赤ちゃんと遊んだり、外に出してあげなさい」と書いてあり、それを実践している…というのもある。
ママさんの話を聞きながら、そんなことを考えていたら
…夏樹くんはどうですか?と聞かれてしまった。
ええ、適当ですー。もう二人目ですから!
なんていい加減に返答。こんなに真剣に取り組んでいるママさんに「もっと適当でいいと思いますよー」なんてとても言えない。
海外でなにあげていたんです?
と聞かれて、現地のベビーフードとかいろいろ…とか適当に答えてしまったけど、ハイ、ウソです…。
ベビーフードなんか買ったことなくて、大人が食べているご飯(赤い色のローカルご飯)とかポテトとか焼き魚とかバナナとかそのままあげてました…。水分もミネラルウォーターをコップで。
子どもが複数いるベテランママさんの話を聞くと、やはり下に行くほど離乳食への取り込み度が落ちるのはお決まりみたい。
「二人目以降はみそ汁の具で育ったのよー」「離乳食なんか作らなかったんですか?」「そりゃそうよー」と何度大笑いされたことか。
もちろん最初の子だけが味に敏感、という話はあまり聞かない。
そんなわけでおおざっぱに進んでいる夏樹の離乳食。
もちろん夏樹は楽しそうに生きているし、ぐんぐんと成長中。
育児って「こうしなきゃいけない」という指針がいろいろあって、離乳食もそのひとつ。
でも実際はその通りじゃなくても問題ないことも多くて、自分たちなりにアレンジしてももちろん良い。
そんなものの具合が分かるのも二人目を育てる楽しさかなぁ、なんて思う日々だ。
笹木
あははは~。うちは一人目から味噌汁の具でした(笑)。ていうか、1歳まで何もしなかったし。そんなんでも育つんですよね。
親子が楽しめりゃ何でもいいんですよね。マニュアルって目安が欲しい人にはいいかもしれないけど、お母さんに対するプレッシャーにもなりがちでどうかな~と思う事があります。
でも料理が好きな人には離乳食作りも楽しみなんでしょうね。ひとそれぞれってとこですかね~。
あ、子供の味の好みって胎児の頃から決まってるそうです。甘党とそうでない赤ちゃんがいるとか。羊水に糖分混ぜて飲み込むのが早くなるかどうかで実験したそうですが。どうやって実験したんだろう・・・・(汗)。
小薔薇すいた
いがさん!ありがとう!!
私はいがさんの今日の日記で救われた気持ちです。
私のブログに、勝手ながら引用させてもらいました。
なんで泣けてくるのかわからないんですけど…(笑)
苺
はじめまして。
いがさんありがとうございます。
ほっとしました。
我が家も娘が一人いるのですが、離乳食は『適当』でした。
その事で他のお母さんからは後ろ指さされてました。
初期のおかゆ以外は取り分けで…
うちも素材にはこだわり国産、道産、自家栽培など。
適当でしたが、娘は好き嫌いが無く育っています。
少し本当にこれで良かったのかと思っていましたが、
「離乳食に凝るのもいいけど、そんな時間があったら赤ちゃんと遊んだり、外に出してあげなさい」が共感です。
そんな事でイライラして旦那や子供に嫌な思いさせるなら『適当に子育てを楽しむ』ですね。
これからもたくさん楽しみたいと思います。
いがさん!ありがとうです。
そして十勝はいいですよね!
嵐山も…昔は十勝っ子でした。
これからも拝見させていただきます。
いが
笹木さん
こんにちはー。
離乳食も人により色々ですよねー。
「こうじゃなきゃいけない」ということはない、ということだけ押さえていれば..
離乳食に限りませんが、それを糧に生きている人もいるのでいろいろな情報が氾濫しますが、情報の取捨選択をして、自分が納得できる形で育児できればいいですよね。
子供の味の好みの件、おもしろいですねえ。
でもきっとそうなんだろうなあ。ハルトもあらかじめ決まっていたとしか思えない嗜好を持っているし..たしかに実験は謎。動物実験?
小薔薇すいたさん
おはようございます~。
んんんっ!?この記事で、なにか心が動いたんですね?
こちらこそありがとうございます。
小薔薇すいたさんの記事のコメントにもありましたが、自分の納得のできる部分、他人から言われたら嫌な部分、価値観なんかも十人十色だし、子供自身だってそうですよね。
他人から見た自分へのアドバイスが役立つ場合もあり、余計なお世話の場合もあるし..
でもどうするにしろ、小薔薇すいたさんが娘ちゃんのことを思う気持ちだけはちゃんと子供に伝わりますから大丈夫ですよー。
なんにしろ、肩肘張らずに子育て楽しみましょう~。
苺さん
はじめまして!コメントありがとうございます。
適当です、って実際は「白状」ですよねー。
このブログでもこう書いても「そんな適当でいいわけないだろ!」と言われる可能性もあるし、こういうのが嫌で白状しにくいこともいろいろあります。
ここは「自分ワールド」なので書きますが、外ではあんまり言わないですし。
「そんな時間があったら赤ちゃんと遊んだり、外に出してあげなさい」は、松田道雄先生の「定本 育児の百科」という本なのですが、もしお持ちでなかったらぜひみなさんに読んで欲しいです。
話がそれてしまいましたが、ほんと子育ては楽しむことが一番大事ですよねぇ。
といってもそれはすごく難しい部分でもあります。
なんにしろ、ママ業がんばりましょう~。
十勝ラブ仲間、これからもよろしくお願いします!