楽しい保育所

このところハルトは毎日楽しそうに過ごしている。

秋から冬にかけてはあんなに怪獣で、家のものを破壊して怒られるのを楽しんだり、夏樹にわざと危害を加えたり、手に負えない怪獣ぶりにそれはもう一日中振り回されていたけれど、そんなものはすっかり無くなってしまった。

その秘密は、やっぱり農村保育所。
1月頭から近所の農村保育所に入ったハルトは、3週間かけた慣らし保育が終わり、1月の最終週から「フルタイム」での保育になった。

朝は8時半から10時くらいの間に送っていけばOK。午前中は遊んでお昼ご飯食べて、午後は2時間ほどお昼寝しておやつを食べ、帰りは16時すぎくらい。

ハルトにとって保育所はとても楽しい場所らしい。
毎日歩いて通っているけれど、いつもルンルンしているし、さわやかに「とーちゃんバイバーイ」と言って保育所に吸い込まれていく。

迎えに行っても
「今日ほいくじょ楽しかった~!」「あしたやっているかな~?」
「先生すきー、お友達すきー、○○○ちゃんすきー」
といった調子。

先生の報告でも毎日とても楽しそうに過ごしていて、最近はMちゃんととても仲良しさん。ごはん一緒に食べて、なにやら話をしてキャッキャッふたりで笑っているそうな。

我が家は妻の仕事が原則的には土日休み。
だから土曜日は保育所は原則としてお休みさせて、その他水曜日あたりも休み、あるいは早退させて我らと一緒に遊ぼうと初めは考えていたのに、ハルト本人が「保育所行きたい!!」と言うものだから、結局土曜日もスケジュール通りに午前中保育所に行っている。
保育所に通い始めてから、今のところ1日も休まず「皆勤賞」だ。

Haru2
ほいくじょ♪ほいくじょ♪とご機嫌なハルト。
そうかー、ハルト保育所大好きなんだねー。

この保育所は禁止事項とかほとんど無いようで、50人用の広いスペースと、広い園庭を存分に使って20人弱の子ども達が自由にのびのびと遊んでいる。

ハルトも端から端まで走り回り、庭の雪山に登り、雪の中を走り回って、他の子たちとも仲良くやっているそうな。

やっぱり子どもには子どもの世界ってあるんだなー。

コートを自分で脱げるようになり、歯磨きとか、ご飯を食べたりとか、いろいろなことを自主的にできるようになり、この1ヶ月で見違えるようにしっかりしてきたハルト。

やはり親だけではなく、他の子や先生とやりとりして、褒められたり、励まされたり、時には怒られたり、そんな経験も大切に違いない。

○○ができた、しっかりしてきた、というのも嬉しいけれど、それ以上にハルトが毎日楽しそうで、毎日満足そうに眠りについていたりするのが一番嬉しい。


なんとなく保育園とか幼稚園とか「行きたくない…」ってホロホロ泣かれるイメージなのに、こんなに好かれてしまうと、とーちゃんとしてはちょっとガッカリする気持ちもないではないけれど、それもまた成長。

夫婦共々ちょっとさみしい気持ちはやっぱりあるけど、通い始めて1ヶ月経って、やはり行かせてよかったなぁ。全部がいい方向に向かっている気がする。


保育所に行かせることは後ろめたい気持ちというか、ハルトに対してなにか悪いことをしている、申し訳ないような気がしていたのだけど、日々のハルトを笑顔を見ていると、それは完全に勘違いだったみたい。

そして今だから書くけど、自分自身11月12月はあまりに怪獣なハルトの相手がいっぱいいっぱいで、大きな閉塞感を感じたり、ストレスからか睡眠障害に悩まされていたりしたけれど、それらもこの1ヶ月できれいに解決。

夏樹とも十分遊んであげられて、心なしか夏樹の機嫌も良いし、家族全体の笑顔が増えたような気がする、そんな1ヶ月間。

もちろん子育ての主役は自分たち「親」であることを忘れずに。
でも保育所の先生と相談したり、多様な価値観にふれて、いろいろな人に囲まれて、多彩な人間関係のなかで育っていきたい。ハルトも自分たちもね。