初めての農村保育所

今日はハルトの初保育所日。

農村保育所といえども結構準備が必要で、バスタオルを縫い合わせたおやすみタオル?やそれを入れる袋、おむつ、上履きなどの準備をしていた。
特に縫いもの系はミシンを使う作業があるのだけど、ミシンなんて中学校の家庭科以来。
妻の実家からもらった20年もののミシンで、説明書を見ながら悪戦苦闘。ただの直線縫いなのにわりと時間がかかってしまう。

昨夜は妻と「いよいよ保育所だね…」「ハルトはなじめるのだろうか」「やっぱり寂しいよねぇ」などと話していて、嬉しいような寂しいような朝。

そんなこんなで迎えた初日。
今日は9時半に行く約束。保育所はすぐ近くだけど、荷物が多いのでクルマで送っていく。
我ら夫婦はちょっと複雑な気持ちだけど、ハルト本人は「ほいくじょ!ほいくじょ!」と大喜び。

先生たちにあいさつしていると、さっそく4歳くらいの女の子が「一緒に行こう!」と奥にハルトを連れて行ってしまった。ハルトは嬉しそうに消えていったけれど、大丈夫かなぁ。


家に帰ってもなんだか落ち着かない。夫婦そろってソワソワ。
ハルトはみんなと仲良くしているだろうか、また他の子をどついて泣かせていないだろうか…。農村保育所は家から見えるので、奥から双眼鏡をひっぱりだしてきて覗いてみたり、なんだか落ち着かない。

ハルトは2歳7ヶ月だけど早くないのかなあ?集団に慣れる必要なんて本当にあるのかなあ…。

しばらくは慣らし保育ということで、今日は11時半にお迎えに行く予定。
夏樹のオムツを替えたり、妻とハルトの心配をしたり、その他いろいろやっていたら2時間はあっという間に経って、あっという間にお迎えの時間だ。


迎えに行ってみると、ハルトはケロっとした顔で出てきた。
みんなと楽しく遊んでましたよ、泣きもしなかったし、泣かせもしなかった…とは先生の弁。まあ初日は訳が分からないけど、数日経ったら登所時に泣くかも…とも。

ハルトに「じゃあ帰ろうか」と聞くと「帰ろう~」と素直。
「楽しかった?」「楽しかった!」
「ジャンプジャンプした?」「たかーいジャンプした!」
「遊んだ?」「あんなのこ、おとこと遊んだ~」
「また来る?」「また行く!ほいくじょいく!」
などなど、ハルトはハルトなりに楽しかったらしい。表情は満足そう。

予想はしていたけど、とりあえず初日は「預けられている」ということにも気づかず、楽しく過ごしていた様子。
「とーちゃん!!」と泣かれるほうが嬉しいのか、今回のようにケロっとして楽しんでいたほうが嬉しいのか、なんだか複雑な気分だ。


そして気づいたこと。
午後は買い物、お昼寝を挟んで一日過ごしたけれど、今日は明らかにハルトの機嫌がいい。
買い物で暴れることもなく珍しくカートにおとなしく乗っていたし、他の子をどつくこともしない。昼寝もすんなりした。

夕食時はいつもフォーク投げ皿ひっくり返しから始まって、泣いてわめいて、まるで戦争のような毎日なのに、今日はおとなしく座って、ひとりでご飯を食べている。夏樹を叩いたりもしないし、みかんを投げつけたりもしない。

…んー、今日はなんか違うなあ。怪獣指数がいつもとずいぶん違うみたい。

それが保育所効果なのか、それとも今日はたまたまなのかはまだわからないけれど、慣れない保育所に行って、いつもよりより怪獣化が激しいと予想していた我ら夫婦にはちょっと拍子抜け。


なんにしろ、農村保育所の1日目は無事に終了。

子どもっていつかは親元を旅立って独立する日が来るし、それが育児の最終目的ではあるけれど、でも保育所に行ったハルトは、そこに続く一番最初の一歩を踏み出した感じがする。
子どもの世界、ハルトの世界…子どもはこうやって育っていくんだなぁ。いつまでも赤ちゃんじゃないんだよなぁ。そんなことを感じた1日。