農村保育所その2

というわけで先週の話になるけれど、この「近所の農村保育所」に行ってみた。

すぐ近くなので毎日のように横を通るけれど、中に入ったのは初めて。
あらかじめ電話をして趣旨を伝えておいたので、職員の方が詳しく説明をしてくれた。

広さは思ったよりも広い。
定員50人で、現在20人弱が入所している…ということなので、スペース的にはとても余裕がありそう。

保育所ってそもそもなにをするのかも全然わからなかったけれど、どうやら基本的には「遊び」の時間が長く、行った時間も子ども達は自由に遊び回っていた。
資料によると、絵画制作・うた・音楽リズム・散歩…などなど書いてあるので、日によっていろいろやっているみたい。

午前中はそんな感じで過ごし、11時半くらいから食事。
お昼ご飯は自宅から「ごはん」だけを持って行き、おかずは給食のような形ででる。

その後はお昼寝。
2時間ほど寝て、遊んでおやつを食べて…というようなスケジュール。

その他、毎月の誕生会やお遊戯会があったり、遠足、運動会があったり、もちつき、健康診断など、年間を通じてのイベントもいろいろあるそうだ。

こういうところは初めて来たけれど、知らないことがいろいろあってなかなか興味深い。
毎日欠かさずお昼寝の時間があることや、ごはんだけが持参のこと、トイレは子ども用の小さいサイズのものが設置されていたり…などなど。

自分の幼稚園時代を思い出すと、なにか課題があってそれに取り組む…という時間が長い感じだったような気がするけれど、ここはもう少し自由度が高く、それぞれの子ども達は比較的好き勝手に遊んでいる…という印象。
なんとなく「あいうえお」を教えたり、もう少し教育的なムードがあるのかと思いきや、そうではないようだ。

それでハルトはどうしていたか…というと、ちゃっかり子ども達と混じって、一緒にすべり台で遊んでいたり、トランポリンで跳ねていたりと、初めて来るのになんだかなじんでいる。

同じ2歳からもう少し上の子までいるので、かまってくれる子もいるし、ハルトはハルトなりに楽しそうだ。

結局説明を聞いたりして1時間半くらいはいたと思うのだけど、ハルトはその間、とーちゃんが話を聞いている職員室のようなところに来たり、みんなと遊んだりと、2つの部屋を間を行ったり来たりして、特に不安そうにしたりすることもなく過ごしていた。

初めての場所なので、毎週行く児童館開放のときほどは楽しそうではないけど、でもそれは慣れの問題のような気がする。
「合う」「合わない」の2つで無理矢理分類するとすると、「合う」だろうか。

そんなわけで、農村保育所の印象は悪くない。
この見学とは別に、農村保育所に通っている近所の子に「保育所楽しい?」と聞くと、みんな楽しい、と答えてもいた。


そして…
近々行かせるべきか、それともまだいいか、やっぱりまだ結論がでない。

正直迷う。

無条件で入れる農村保育所、友だちや遊び場が欲しい、というだけの理由で平日終日預けるのは、ハルトにとって、また家族にとって良いことなのかどうか。
家族で過ごして「とーちゃん抱っこして~」なんて言っている時間を大切にするか、それとも同年齢の友だちと走り回る時間を大切にするか。

自分自身の気持ちとしては、毎日長時間預けるのはやっぱり寂しい気はする。
たしかに夏樹の世話には集中できるし、もしかしたら別の自分のやりたいことにも時間を使えるかも?なんて思ってしまったりもする。でも先日の新聞記事じゃないけど、ハルトの2歳は今のこの瞬間だけ、ともやっぱり思う。


とはいえ、たとえば今から集団保育したら社交的なハルトになり、そうでなかったら内向的なハルトになる…なんてことは全然無くて、集団保育しようとしまいと、それほど何も変わらないような気もしないでもない。
だから親である自分たちの好きなようすれば?と考えたりもする。

どちらにしろ、急ぐ話ではまったく無い。
この保育所に入れる以外に、他の子どもと遊んだりする機会がつくれる方法や場所があるかもしれないし、ハルトがいつも楽しく過ごせるように、いつも笑っていられるように、毎日過ごしていこう。