命名 夏樹

北海道の短い夏。

その夏の間に木々は命を大きくふくらませ、たくさんの葉で太陽の光をいっぱい浴びて大きく育つ。

この季節、森の中を歩くととても気持ちがいい。

何ともいえない木のすがすがしい香り、やわらかい地面には木漏れ日がゆらゆらと揺れて、葉をゆらす風の音、
ちょっとひんやりとそして湿り気を含んだ空気。

北海道の木々は長く厳しい冬を経験して、それを乗り越えられない木々は弱くなって枯れてしまう。

でもその冬を乗り越える事ができた木は、夏の太陽を謳歌するように一番強く育っていく。

8月の北海道の森で、木々を見上げる。

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青々としたたくさんの葉を空いっぱいに広げる北海道の夏の木のように、しっかり大地に根を張り、その葉のように、
大きな心を空に向けて広げるような、強さとやさしさを持った男に育って欲しい。

そんな願いを込めて、私たち家族に産まれた赤ちゃんに、「夏樹」なつき、と名付けよう。

出生届に「夏樹」と書いてハンコを押した。

なつきくん、ようこそ!