十勝の隠れお菓子

自称「お菓子のまち」の帯広にはお菓子屋さんがいろいろとあって、なかでも六花亭柳月が二大勢力だ。
マルセイバターサンドが有名な六花亭、三方六というバームクーヘンが有名な柳月、それにスイートポテトが有名なクランベリーなどが続く。

地元民の話を聞くと、だいたい六花亭派と柳月派に別れて、それぞれの好みがある様子。

自分はというと、どっちも買うけれど、どちらかというと柳月のほうが好き。

いちばん良く買うのはケーキ類などの洋菓子だけど、でも一番好きなのは月替わりで4個400円前後で売っている柳月の和菓子。
時々オッと思うようなおいしいお菓子に出会うことがある。
(最近では道明寺を使った桜餅がおいしかった)

さて先日、友人宅に遊びに行くのにお菓子を買いに行った。
今回は柳月、それも工場併設売店である音更町のスイートピアガーデンに向かう。

たまたま今回は時間が早く、到着するとちょうど売店があいたところ。(冬期で9時30分から)
ふと見ると、なんだかちょっとした人だかりがあって、のぞいてみたら、幻のお菓子が売っていた。
それも最後の1個。

幻のお菓子…自分が勝手に命名したものだけど、それは「三方六(さんぽうろく)の切れ端」。
三方六はバームクーヘンを切ったお菓子なので、一番端っこが残る。
この「あまりもの」を袋に詰めたのが「三方六の切れ端」だ。

三方六はチョコレートをコーティングしているのだけど、このチョコのかかり具合といい、バームクーヘンの重なり具合といい、 どうも本家三方六よりもむしろこの「切れ端」のほうがおいしい、との噂もある逸品。

ずっしりと重い1袋は420円なり。
そして内容量は怒濤の1キログラム。

たしかに棚はあっていつも「完売しました」の札がかかっていて気にはなっていたのだけど、まさか朝イチに無くなってしまうとは。
もちろんこの最後の1個をゲット。


この写真じゃ大きさがわからないけど、かなりデカイ。まるで鏡餅みたい。

この切れ端、何年も前に新得町のお菓子屋さんで見つけて買ったことがあるけれど、それ以来の再会だ。
パリパリのチョコといい、バターの香りがいいバームクーヘンといい、とってもおいしい。
お客さんに出すおやつにはならないけど、コーヒーのおともにも最適だし、なんだかとても得した気分。

ふたりで食べるにはかなり量が多いけれど、いくつかに分けて冷凍保存すれば大丈夫。

そんな隠れた十勝のお菓子、それがこの「三方六の切れ端」だ。