魅惑のファーマーズマーケット

めむろファーマーズマーケットというお店がある。
芽室のいろいろな農家の農産物が売っているお店で、農産物の収穫時期のみ営業しているお店だ。

お店自体は前からあったのだけれど、今年から急によく行くようになった。
よく行くようになったころはまだ夏の初めで、あまり商品もなかったのだけど、8月に新しい広い店舗に移転し、収穫の秋を迎えて、 お店がとてもにぎやかになってきた。

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今の時期、店先に山積みにされているのはカボチャととうきび(とうもろこし)。
店内にはいると、ジャガイモ、トマト、きゅうり、大根、ゴボウ、にんじんなどが、広い店内にいっぱいに並べられている。

カボチャ、とうきび、ジャガイモの3つは、それらの名前の商品は無くて、かぼちゃなら「坊ちゃん」「メルヘン」、いもなら「男爵」 「とうや」「レッドムーン」「インカのめざめ」などなど、品種ごとにばっちり分けて売られていて、それらを見て歩くだけでもとても楽しい。

とうきびなんか本当にいろいろあって、今年食べてみたものを思い出して列挙してみると、キャンベラ、優作、ピュアホワイト、味来、 ゆめのコーン、ウッディコーン、ゴールドラッシュと、7種類もある。
それらを食べ比べてみるのもとても楽しい。

なにしろ新鮮。
基本的にその日とりたて…ということで鮮度は抜群で、スーパーで売っているものとは明らかに鮮度も味も違う。

とうきびは農家からの頂き物は特別として、あんまり買って食べるほど好きでもなかったのだけど、 このファーマーズマーケットで買うようになってからは、「農家からもらう特別おいしいとうきび」と同じモノが買えるので、 すっかり気に入ってしまい、来店のたびに「あれば必ず買う」ものになってしまった。
枝豆にしたって、大根にしたって、レタスにしたって、本当においしい。

そして安い。市価よりは明らかに安いし、ついついカゴがいっぱいになってしまう。
ちなみにとうきびは100円/本、イモやにんじんは100円/袋といったところ。


そして地元産という安心感。
知人は「他地域のものも売って品揃えを充実させるべきだ」と言っていたけど、自分はそうは思わない。
やっぱりとことん「地元産」にこだわるべきだと思うし、だからこその魅力なのだ。

商品には生産者の名前が貼ってあるのだけれど、なにしろ小さな町なので、なかには知っている人もいて 「あぁこんなのも作っているんだー」なんて関心したり、とても楽しい。

「今日とれた、あるものしかない」という感じで、行くたびに違う品揃えなのも楽しい。
北海道なのにいきなりゴーヤが売っていたり、プラムが売っていたり。ズッキーニなんかもよく買う物のひとつで、それらもみんな芽室産。

そんなわけで、ファーマーズマーケットに週に2回3回と足を運んでいる。

月曜木曜が定休なのと、農産物の収穫時期しかオープンしないので、そろそろ売り物が少なくなっていくのがちょっと淋しいところだけど、 でも秋が深まるまでもっともっといろいろ食べてみたい。

移住当初、「田舎は野菜がおいしくて安くていいよねー」と言われても「そうかなあ?ヨーカドーとかで買うんだから一緒でないかい?」 と思っていたけれど、こんなお店があるのなら話は別。
本当に田舎は野菜がおいしくて安くていい。
明日もハルトを連れて行ってみよう。

そんなわけで、めむろファーマーズマーケット、おすすめです。