サラリーマン最後の日

昨日は会社の最終出勤日。
社員証や名刺、社章や保険証を返却し、その他退職の手続きを済ませ、最後の夜に自分の送別会があった。

北海道に移住する際、行政がやっているツアーに参加し、そのなかでこの会社と面接したのが7年前。
実際に入社したのは6年前。

夢見ていた北海道への移住が実現したものの、当初は水も出ない古い家でサバイバル生活で幕を開け、その後妻と事業を立ち上げ、そして住宅を新築し、子どもまで出来た。

やっぱり当初北海道に来ることが出来たのは、この会社に雇ってもらったおかげだし、妻の事業がうまくいったのもここで働いて得たものが無関係とはいえない。

考えてみると、そうやって北海道で今の暮らしの足かがりを作ってくれたのが直接的にも間接的にも今の会社だし、なんだかんだいっても仕事を通じていろいろなことを学べたようにも思う。

上の方の人たちはともかく、近い位置にいる会社の人たちは、みんないい人ばかり。
社員旅行と称して温泉に行ってバカ話をしたり、家族ぐるみで交流があったりと、思い出もいろいろ。
退職後の心配をさんざんしてくれたり、これからも会社のイベント(パークゴルフやボウリングなど)に来るように言ってくれて、なんだかこっちが申し訳ない気持ちだ。

最後に1本締めをみんなにしてもらい「おつかれさまでした」と言われると、なんだか妙にこの場所を離れることが実感できて不思議な気持ちだった。

今回派遣先から切られ、代わりに転勤を提示されたことが退職の直接のきっかけではあるけれど、でも派遣先に唐突に不要な旨言われたのも、転勤に応じないのも、そして家族ともっと一緒にいたい、と思うのも全部自分に責任があり、また自分が選んだこと。

だから会社に対してイヤな気持ちは少しもない。
そして逆に未練もない。

…6年間お世話になりました。
感謝の気持ちで会社を後にしよう。